投資の税金が約2倍になり節税化効果も大幅アップ! 株と投資信託の損を繰越して3年間の利益と相殺せよ 【2015年の確定申告(その4)】

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いよいよ確定申告のシーズンが到来。今年は2月16日からスタートだ。去年1年間に株や投資信託で損が出た人は必読。2015年から2017年の株や投資信託の利益が出たときに、去年の損と相殺して税金を減らすことができるのだ。その仕組みとは?

譲渡損が出ると翌年以降の譲渡益と相殺!
損の繰り越しは毎年申告が必要な点に注意

 損が出たら確定申告は不要──と考えるのは早計だ。

 株や投資信託の損は「譲渡損失の繰越控除」制度で、特定口座か一般口座かは問わず、3年にわたって繰越し、譲渡所得と相殺できる(ただし、NISA口座で発生した損は対象外)。

 例えば、2014年に株や投資信託で50万円の譲渡損が出たとする。

 これを今年の確定申告で申告しておくと、2015年に30万円の譲渡所得を得た場合、繰越した50万円の譲渡損を差し引いてもマイナス20万円となり、15年の税金はゼロになる。そして残ったマイナス20万円はさらに翌年以降に繰越せるのだ。

 また、2013年の50万円の譲渡損を14年に申告して繰越し、14年にも20万円の譲渡損を出した場合、両方を合算して70万円の損が繰越せる。そして、15年に60万円の譲渡所得が出たら、まずは13年分の50万円、次に14年の20万円のうちの10万円分と、古い年のものから相殺していく。

 2013年からは所得税に2.1%の復興特別税が加算されたうえ、14年からは譲渡益の税率はこれまでの約2倍の20.315%に上昇した(復興税も含む)。譲渡損をしっかりと繰越しておけば、これまでよりも節税効果が上がるので、面倒がらずに損を申告しておくべきだろう。

 注意点は、譲渡損の繰越しは取引がなくても毎年繰越額を申告をしておかないと消滅してしまうこと。2013年分の譲渡損の繰越しを申告していたなら、14年に損を出していない人や取引をしていない人も、忘れずに損の繰り越しの申告を続けよう。

 ところで、今好評発売中のダイヤモンド・ザイ3月号には、ザイを見ながら書き写したり、入力したりするだけで確定申告ができてしまう「カンタン&ラクラク確定申告」が載っている。大きな記入例でわかりやすく紹介しているので、確定申告をする人はぜひこちらも参考にしてほしい。また、確定申告の内容も配当金や分配金だけに限らず、株や投資信託の売却益と損失の通算や、複数の口座での損益の申告の仕方、FXの確定申告、そして14年は大人気となったふるさと納税についての確定申告も詳しく紹介している。ダイヤモンド・ザイ3月号を読んで払いすぎた税金をしっかり取り戻してほしい。

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