最強の横綱・白鵬に、思わぬ批判が集中している。

 大相撲初場所は前人未到、史上最多単独33回目となる白鵬の優勝で幕を閉じた。それも13日目に優勝を決めるというぶっちぎり、10場所ぶり11回目の全勝優勝というおまけ付きだった。
 北の湖理事長も絶賛を惜しまず、「これで終わるような横綱じゃない。次は40回の優勝という目標に向かってがんばってほしい」と激励したが、千秋楽から一夜明けて会見した白鵬は、祝宴のアルコールが残っていた影響か、その優勝を決めた一番、13日目に同体取り直しとなった大関・稀勢の里戦について「子供が見てもわかる相撲。もう少し、緊張感を持ってやってもらいたい」などと協会の審判部を痛烈に批判した。
 この発言に対し、ファンから苦情の電話が殺到。北の湖理事長から師匠の宮城野親方を通じて厳重注意を受けるはめになったのだ。

 この騒動に隠れてしまった格好だが、初場所でファンの期待を大きく裏切ったのは、逸ノ城と遠藤も同じだ。逸ノ城は積極さ不足と周りから攻略法や弱点を研究され、序盤から苦戦の連続。とうとう一度も白星が先行することなく、入門して初の負け越しを喫した。
 遠藤もこれまでと同じように圧力負けが目立ち、唯一、存在感を発揮したのは14日目の琴奨菊戦だけ。
 「最近の遠藤は支度部屋でも、負けるとほとんどノーコメント。勝った日も小さな声でしか話さない。相撲っぷりもそうだけど、幕内に上がってきたころの伸びやかさが消えてきたのが気になる」(担当記者)

 相撲人気がV字復活し、連日、国技館は超満員だったが、この2人のどちらかでも勝ち越していればもっと盛り上がったはず。強過ぎる白鵬は、そのあたりを慮って“悪役”に徹しようとしているのかもしれない。