女子が行列する 『不思議の国のアリス』ショップ。アリス原作者は“ロリコン数学者”だった!?
 昨年、原宿にオープンした雑貨店「水曜日のアリス」。このお店はルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の世界をモチーフにした店内の内装や商品が話題を呼び、名古屋店、大阪店、そして新規オープンした東京店、すべて大盛況だそうです。

「水曜日のアリス」の店先に大行列をなしているのは20代の女性ばかり! これほどまでに女性の心を鷲掴みにする「アリス」の魅力を聞いてみると……

・子供の頃に観たディズニーのアリスがずっと大好きです。お花が歌ったり、うさぎが喋ったりするシーンは、女の子のための究極のファンタジー!(25歳・広告)

・ちょっと不気味なキャラクターがたくさんいたり、ラストが王子様とのハッピーエンドじゃなくて、夢オチなところに中二心を弄ばれています(笑)(28歳・事務)

 摩訶不思議なストーリーは、少女から大人の女性まで幅広く中二心をくすぐっているようです。そんな『不思議の国のアリス』が出版されたのは1865年。今年で150年を迎える作品なんですね……!

 そこで今回は『不思議の国のアリス』の作者・ルイス・キャロルにまつわるちょっとしたトリビアを紹介したいと思います。

◆超名門大学の数学者で10歳の少女に恋していた!?

トリビア1:ルイス・キャロルは童話作家ではなかった!

 世界的に有名な童話『不思議の国のアリス』を生み出したルイス・キャロル(本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)ですが、その本職は、オックスフォード大学に勤務する数学者。バリバリの理系男子なのです! 彼は生前、本がベストセラーになるほど、自身がルイス・キャロルであることを他人に知られるのを嫌い、正体をひた隠しにしていたとか。

トリビア2:『不思議の国のアリス』の元となった物語

 10歳の少女であるアリス・リデルに「あの物語を本にしてほしい」と頼まれたルイス・キャロルは、さっそく原稿を執筆。その時出来上がったのが『地下の国のアリス』という作品でした。この本は、文章から装丁まで、すべて手作りされ、彼女のためだけに生み出された一冊。当然、挿絵も手描きのものでしたが、さすがのルイス・キャロルもあまり絵は得意ではなかったようで、少々独特なタッチでアリスが描かれています。

⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=190960

 うーん……なんだか妙に大人っぽくて生々しいような……。

 その後、この作品をもとに加筆され、プロの手によって挿絵も一新。1865年に出版されたのが『不思議の国のアリス』なのです。

トリビア3:作者はロリコン!?

 数学者として働き、生涯独身を貫いたルイス・キャロル。そんな彼に長い間囁かれているのが「ロリコン説」です。『不思議の国のアリス』は、彼の“幼い友人の一人”だったアリス・リデルとボート遊びをしている最中に即興で作られた物語が元となっているのは有名な話ですが、それと同時に彼がアリスに恋心を抱き求婚した、という説が今も根強く残っています。写真が趣味だったルイス・キャロルは、幼い少女の裸を数多く撮影しており、このことがさらにロリコン疑惑を深めている様子。

 しかし、様々な研究やアリス本人の証言により求婚の事実がないことが判明。さらに、当時のイギリスでは、子供の裸は“純粋無垢な象徴”とされ、写真家の間では主流の題材だったことが明らかになっています。ロリコン界の星(?)というイメージはどうやら勘違いだったようです。

⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=190981

 幼いながらとても端正な顔立ちですね。

 小さな友人のために、即興で作った『不思議の国のアリス』。当時は、まさか150年もの間、世界中で愛される作品になるなんて、作者も予想しなかったかもしれませんね。

<TEXT/谷口京子(清談社)>

●参考リンクhttp://www.japanjournals.com/uk-today/4314-220-1.htmlhttp://www.hp-alice.com/index.html

●参考文献
『ルイス・キャロルの生涯』(東京図書刊)ハドスン著/高山宏訳