Q:職業柄、冬の寒い時期は体が冷えます。気をつけていますが、それでも冷えが体に残ることがあります。冷え対策によい方法がありましたら教えてください。(42歳・水道工事会社勤務)

 A:屋外での仕事が多いでしょうから、寒い冬は体が冷えるでしょう。冷やさないように気をつけているとのことですから、ヒートテックの下着を着るなどして対策しているものと思われます。
 冬の寒さや冷えに対しては、体を温める食品を摂取することも有効です。体を温める食品はいろいろありますが、私がよいと思うのは生姜紅茶です。生姜紅茶は、生の生姜をすりおろして、紅茶に入れて飲みます。
 生姜に含まれるショウガオールには、血行を促進する作用や体を温める働きがあります。血液循環が促進されれば体温が上がります。さらに生姜には新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める働きもあります。紅茶を用いる理由は、お茶の中で体を温める効果がもっとも高いといわれているからです。

●乾燥した乾姜がより効果
 また、生のまま摂取するよりも乾燥させたものか、あるいは加熱調理することによって、体を温める効果が大きくなるといわれています。これは、生姜に含まれる有機化合物の一種のジンゲロールという成分がショウガオールに変化するからです。
 ですから、冷え対策として飲む生姜紅茶の場合、生姜は乾燥したものを使うとより一層効果的となります。漢方の生薬には昔から乾姜がありますが、これは乾燥した生姜のことです。
 乾姜は、薬効が高いとされるひね生姜を蒸してから乾燥させたものです。効果的な生姜の量としては、紅茶パックといっしょに入れるときに、少し辛いかなと感じる程度にまで生姜の量を調節することです。そうすると人によっては汗ばむくらいの暖かさを感じるでしょう。
 乾姜は薬局やネットでも手に入りますし、寒い時期は保存も簡単ですから、冷え症の人はストックしておくとよいでしょう。
 生の生姜を適当な大きさにスライスし、一日ほど天日に干すと、自分で簡単につくれます。
 なお、甘味料としては黒糖を使うとよいでしょう。黒糖は体を温めるといわれています。生姜紅茶を常飲すると、冷えの克服にきっと役立つでしょう。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。フットケアにも精通している。