ワールドカップ杯予選は6月から開始

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 2月3日、ついに解任となったハビエル・アギーレ氏(56)。ワールドカップ予選が6月に迫る中、この解任劇で日本代表の監督は空席になってしまった。

 2月9日発売の「FLASH」(光文社)では、ポスト・アギーレと噂される面々を各方面から取材。世界的な名将ばかりだが、誰も彼も後ろ暗い背景があった。

問題だらけの監督候補

 現在、有力視されている監督候補は3名。

 最も有力視されているのは、“ピクシー”の愛称でおなじみ、日本でも選手・監督として活躍したドラガン・ストイコビッチ(49)氏。しかし彼は、母国セルビアで選手の移籍に関して賄賂を受け取った疑いがある。

 現在ブラジルの名門チーム「パルメイラス」を率いるオズワルド・オリヴェイラ監督(64)も候補として挙がっているが、金銭問題で監督を退いた過去を持つ。

 最後の1人は、前ブラジル代表監督フェリペ・スコラリ(66)氏。彼は1997年にジュビロ磐田の監督になったが、「日本人は下手すぎてやってられない」と、たった4か月で自ら契約を解除して帰国した。

 “問題あり”の候補者ばかりで時期監督選びは難航しそうだが、そんな中、テレビ業界からは日本人監督熱望論が上がってきている。

日本人監督熱望、その理由

 サッカー日本代表戦の中継といえば、テレビ局にとってはドル箱番組。高い視聴率が約束され、関連番組も作りやすい。だがそれも揺らいできたとテレビ関係者は明かす。

「2014年ブラジルワールドカップでは、1勝もできずにグループリーグ敗退。アジアカップは優勝が期待されている中、まさかのベスト8止まり。テレビ局がせっかく買った放映権も無駄になってしまいました。決勝トーナメントで結果を出せない日本代表に対して世間の注目も薄れている。そんな現状に、危機感を抱く局員も多いですね」

 そこに持ち上がったのが、日本人監督待望論だ。

「監督が日本人なら、話題性、注目度は抜群です。インタビューや番宣にも呼びやすく、“オールジャパン”という触れ込みで盛り上げれば、離れてしまった視聴者を取り戻せるかも、という計算です」(同前)

 思うような結果が出せず、斜陽を迎えつつあるサッカー日本代表。テレビ局の思惑はさておき、強いサムライブルーを統率する監督に就いてもらいたい。

(取材・文/タナカアツシ)