米国の商業ビルやショッピングセンターなおどの不動産に投資する米国リートの好調は続く。

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毎月分配金がもらえることで人気の高い毎月分配型投資信託。ここのところの成績を見てみると、年間の利回りが15%を超える投資信託が結構ある(この利回りは1年間の分配金合計から基準価額の減少分を差し引いた額を1年前の基準価額で割った本当の利回り)。日本の高配当株の中で人気の銘柄を見ても、その利回りは3〜4%。利回り狙いなら、こうした投資信託を組み入れるのが正解だ。今回は、高利回りが続く毎月分配型投資信託で人気と実力で注目を集める米国リートと米ハイイールド債の2015年の見通しをプロに聞いた。

[米国リート]
米国の商業用不動産の価格は安定、
利上げで金利上昇でも不安なし!

 現在好評発売中のダイヤモンド・ザイ3月号には、「投資信託で買っていい×買ってはいけない今年の投資先!」の特集が掲載されている。外資系のプロたちに今年の投資先として有望な商品を聞いたわけだが、その中で今人気の米国リートと米ハイイールド債はどうなのか。

 まず、米国の不動産に投資する米国リートだが、今後はどうなるのか。

 まず、フィデリティのビューラーさんは、今後も堅調に推移するとみている。その理由として、経済が好調で商業用不動産のニーズが高まっているが供給ペースは高まっておらず価格が安定していることと、事実上のゼロ金利政策が続いていることを挙げる。

 ゼロ金利政策は、土地を買う資金の調達コストを低下させるため、リートにもプラスに働く。加えて、米国債の金利が低下するため、国債に比べて利回りが高い米国リートに人気が集まることになる。

 ただ、米国はすでに量的緩和を終了させており、2015年半ばにも利上げを行なう観測が高まっている。こうなるとリートは不利になるのか? 

「金利が上昇しても、信用力が改善していることからリートへの影響は抑制されます」(ビューラーさん)

 また、米国の利上げ自体も、景気動向に配慮してかなり慎重に小刻みにされるというのが、今回取材したプロたちの多数意見だ。

[米ハイ・イールド債]
世界的に低調な債券の中では
唯一の希望の星と言え保有継続を!

 米ハイイールド債券(米国の低格付け企業の社債)も、米国リート同様に、2014年に引き続き好調を予測する声が多い。

 UBSの中窪さんも「高い経済成長が見込め、資金調達もしやすい環境。債務不履行(デフォルト)リスクは低水準にとどまる」と予測している。ただ、14年末からの原油安で、ハイ・イールド債市場で資金を調達することが多い米国エネルギー企業の業績に懸念が生じていることから、UBSでは「買い」の割合を引き下げてきた。

 それでも「原油のWTI先物価格が1バレル=60〜80ドルで推移するなら、米ハイ・イールド債は依然として魅力的」(中窪さん)とみている。

 リート同様、利上げは不利に働くが、そもそも利上げ局面は好景気で企業の業績が拡大することが多いため、ハイイールド債への影響は少ないとみられる。

 このように、米国リート、米ハイ・イールド債ともに、今年はまだまだいけるという結論となったが、今発売中のダイヤモンド・ザイ3月号では、このほか新興国債券や新興国株の見通しをズバリ予測している。投資信託を買う上で税金ゼロとなるNISA向けの投資信託も15本に厳選して紹介している。ぜひこちらも、目を通してみてほしい。