投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の2月2日〜2月6日の動きを振り返りつつ、2月9日〜2月13日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は横ばい。欧米市場や原油相場の動向に振らされる局面が目立っているが、結果的には日経平均はこれまでのもち合いレンジ内での推移となった。週初は、米国の10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことが嫌気され、反落して始まった。その後も為替市場では豪中銀による予想外の利下げで円が上昇したことも手掛けづらくさせた。先物市場ではまとまった売りが断続的に出るなか、3日には一時17300円を割り込む局面をみせていた。

 一方、これまでの不透明要因の一つであった原油相場が反発をみせてきており、これを受けた欧米市場の上昇が支援材料に。週末には欧州中央銀行(ECB)がギリシャ中銀への緊急流動性支援(ELA)の拡大を承認するとの報道なども材料視された。また、決算発表がピークを迎えるなか、ソニー<6758>の営業黒字転換がセンチメント改善につながった。トヨタ<7203>など強いトレンドが続いていた銘柄などは、上方修正ながらも決算が材料出尽くしとなる半面、下方修正としても売り込まれていた銘柄等はアク抜けとなるなど、地合いとしては先高感が強まる状況だった。

 今週は6日の米雇用統計の結果を受けた欧米市場の動向を受けてからのスタートになるが、基本的には決算発表を見極めながらの個別対応が続きそうである。今週は10日にソフトバンク<9984>が4-12月期決算を発表する。サプライズは期待しづらいものの、足元で調整が続いていることもあり、アク抜けにつながるかが注目される。また、ミクシィ<2121>が6日に決算とあわせて通期計画の上方修正を発表している。こちらも足元で弱い値動きが続いていたこともあり、アク抜けの動きともなれば、個人主体の売買をより活発化させそうだ。

 今回の決算では自社株買いなどの株主還元策の発表が目立っている。市場の評価も高く、物色資金が向かいやすいだろう。その他、今週は大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコンの決算も予定されている。建設セクターは足元で物色の圏外に置かれていることもあり、見直しの流れに向かうかが注目される。建設株が見直されてくるようだと、社会インフラ関連などテーマ物色へ波及してくることも考えられる。

 経済イベントでは、9日に12月の国際収支、1月の景気ウォッチャー調査、G20財務相・中央銀行総裁会議(10日まで)。12日に12月の機械受注、欧州連合(EU)首脳会議(13日まで)、1月の米小売売上高。13日にはユーロ圏の2014年10-12月GDP(速報値)が発表される。なお、12日にKeePer技研<6036>が東証マザーズに上場する。今年初めてのIPOであり、個人投資家の関心が集まりそうである。