※イメージ画像:「夢の浮世に咲いてみな」【ももクロ盤】キングレコード

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 一部夕刊紙で人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」に元メンバーの早見あかり(19)が"電撃復帰"するプランがあると報じられている。

 2011年、それまで6人体制で活動していた同グループから「女優」を目指して脱退した早見。当時ももクロはNHK『紅白歌合戦』出場を目標に掲げており、早見の卒業ライブでリーダーの百田夏菜子(20)が「お互いに大きくなって紅白で会おうね」と涙ながらにエールを送った場面はファンの語り草になっている。

 その後、女優として本格始動した早見だが、すぐには芽が出ず。その間に「ももクロ」が急激にブレイクしたことで「脱退しない方がよかったのでは」との声も上がった。しかし彼女は地道にキャリアを積み重ね、放送中のNHK朝の連続ドラマ『マッサン』で玉山鉄二(34)演じる主人公の妹役として世間に「女優・早見あかり」を印象付けることに成功。早くも年末の『紅白歌合戦』に審査員としてゲスト出演する可能性があると指摘され、そこでステージ上の「ももクロ」と一夜限りの電撃合体...という青写真がメンバーやファンの中にあるというのだ。

「たとえ一夜限りだとしても、女優になるため強い決意で脱退した早見が『ももクロ』に復帰する可能性があるかどうかは微妙。メンバーやファンも彼女の思いを汲み取って見送っていますしね。もし紅白での再会が叶っても、あくまでステージと審査員席のやり取りになるのでは。ただ、今まで常に未来に向かって突っ走っていた彼女たちにこういった話が持ち上がってくること自体、ももクロが"ネタ切れ"状態になっている証拠ともいえる。普通に考えればあり得ないところですが、起死回生の起爆剤として万に一つないとはいえない」(アイドルライター)

 ここ最近、ももクロはネガティブな話題が続いている。数年前までは上り調子の一辺倒だったが、シングルCD売上は2012年に発売した「サラバ、愛しき悲しみたちよ」の約13万枚を頂点に徐々に下降。2013年リリースの「GOUNN」は約9万枚、昨年5月発売の「泣いてもいいんだよ」は約8万枚、同7月発売の「MOON PRIDE」は約6万枚と右肩下がりを続けている。

 これに危機感を抱いてのことなのか、ももクロは今年1月末にリリースしたシングル「夢の浮世に咲いてみな」、3月発売予定の「青春賦」、さらに次のシングルと計3枚のCDを購入すると、招待制ライブの応募抽選券と特典ライブ映像が当たるというキャンペーンを発表した。当然、同じCDを買えば買うほど応募の権利が増えて当選確率が上がるため、複数買いするファンが続出すると思われる。

 アイドル界では、AKB48の握手会や選抜総選挙をはじめとした「複数売り」を前提にした特典商法が流行している。だが、ももクロは握手会をしない方針でCDの売上を無理やり伸ばす企画もせず、そのアイドル界で異端ともいえるスタンスがファンにとっての誇りでもあった。それがもろくも崩れ去ったことで「ももクロも落ち目か」といった声が上がり始めている。

 また、毎回のように奇をてらった演出を凝らしてきたもののファンは食傷気味になっており、ここ数年は「ももクロ飽きた」という言葉がネットに数多く書き込まれるようになった。熱狂的ももクロファンとして知られたニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手(26)もTwitterのプロフィールから「モノノフ(ももクロファンの通称)」という文字を削除しており、モノノフ卒業か?と一部で報じられている。

 ももクロの凋落が危惧される状況だが、情報誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)が発表した「2014年アーティスト別・年間ライブ動員数」ランキングでは、ももクロがAKBを抜いて女性アイドル部門1位を獲得。316公演で37万人動員のAKBに対し、ももクロは13公演で48.6万人と数字だけでなく内容でも完勝した。

 ファン離れが指摘される一方でライブ動員はアイドル界トップという状況は不思議に思えるが...。

「CD売上の減少はライト層のファンが離れてきていることを意味します。ライト層が興味を失ってもコアなファンが大量買いしてくれるAKBと異なり、ももクロが複数買い戦略をしてこなかったために起きた現象。しかし、ずっと彼女たちを支えてきたコアなモノノフたちは残っていますから、ライブは相変わらず盛況です。この状況はレコード会社や事務所サイドも分かっているでしょうから、だからこそ、禁じ手にしてきた『狭く深く』のコア層を狙った複数買い戦略を解禁したのでしょう。これはCD売上の回復が見込めるものの、ファンの信頼を裏切るような行為でもありますから、コアなモノノフたちに見限られて屋台骨がグラつく危険性もある」(前同)

 ももクロの名物マネジャー・川上アキラ氏は、今年2月の産経新聞のインタビューで「記憶に残る最高のエンターテイナーを作っていきたい」「(ももクロは)結婚などを経ながら長いスパンで活動していきたい」などと抱負を語っている。だが、レコード会社や事務所が目先の利益にとらわれてコアなファンを裏切ってしまえば大切な支持基盤を失い、その目標は絵に描いた餅で終わってしまうだろう。いずれにせよ、ももクロにとってもファンにとっても今年は重要な転換期となりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)