フリースタイルモーグル・伊藤みき。姉・あづさ、妹・さつきとともに「モーグル3姉妹」として注目を集め、2013年のW杯で初優勝を遂げるとソチ五輪でも一躍メダル候補に挙がるようになった。

しかし、ソチ五輪の2ヵ月前に右膝前十字靱帯を損傷。それでも伊藤は手術を避け、ソチ五輪の強行出場を決めた。

右膝にテーピングをしながらハードトレーニングを行い、その時を迎えるも、予選直前の練習で着地の際に右膝を痛め、そのまま壁に激突。動けなくなった伊藤は五輪のスタートラインに立つことなく棄権を余儀なくされた。

7日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では「涙の告白 ソチ五輪から1年・・・伊藤みき(27)知られざる苦悩」と題し、伊藤のインタビューを放送した。

練習での事故について「電気がびりびりと走るような感じ。その時点でもうダメなんだなというのは分かりました。それまでは頑張ったらなんとかなるって思ってた。頑張ったら絶対にうまくいくとか。ここまでやって開かない扉があるんだっていう感じ」と振り返った伊藤は、応援してくれた人達の期待を裏切った責任を感じ、帰国後は家の外に出られなくなってしまったという。

しかし、リハビリをサポートしてきた理学療法士・横田幸子先生が落ち込む伊藤を毎日見舞ってくれたという。「日本に帰って部屋から全然出たくなくて。本当はすぐにリハビリしなきゃいけなかったんですけど、全然部屋から出る気になれなくて、その時にその理学療法士の横田先生が私の家に通ってくれた。一人になる時間が怖かった。何かを話した記憶よりかはただ近くにいてくれた」と話し、大粒の涙を流す。

さらに妹が強引に外へ連れ出すと見ず知らずの人から「頑張って下さい」などと声をかけられ、徐々に気持ちが前向きになっていったという伊藤は、去年4月に右膝の手術を敢行、その4ヶ月後にはウェイトができるまでに回復している。

現在は競技の練習も再開しており、「こうやってスキーに集中して毎日クタクタになって疲れて寝るっていう生活をさせて貰えることがすっごい幸せで最高に楽しい。これが待ち臨んでいたものだなっていうのは幸せなんですけど、できない自分にイライラすることの方が多い」と笑顔を見せた。