前代未聞!本人とWキャストのオダギリ“人形”に独占インタビュー
 オダギリジョーさん主演の3D映画『Present For You』が公開。こちら、オダギリさんとオダギリさんを模した人形(パペット)が、ふたりひと役で主人公の梶原を演じる、実写とパペットアニメを融合した異色作なんです。

 女子SPA!では、オダギリさんとW主演を務めた「オダギリ“人形”(梶原)さん」に独占取材したいと無茶ぶりしてみたところ、なんとご快諾! 人間オダギリさんの印象から、撮影時の苦労など語っていただきました。写真撮影では、共演の風吹ジュン“人形”さんにも特別出演していただいています!

 まずは予告編をご覧あれ。

⇒【YouTube】『Present For You』予告編 http://youtu.be/-RSmIfc-erI

◆あらすじ

 新橋。裏社会のボス(夏八木勲)に気に入られた梶原(オダギリジョー)は、古びたビルの怪しげな健康食品販売会社の社長になるが、会社の実態はボスから送られてくる袋詰めのプレゼントをきれいに消し去ることだった。ある雨の夜、梶原のもとに届いた“プレゼント”は世間をにぎわす大物政治家(柄本明)で……。

◆Q1 オダギリジョーさんとW主演を果たした感想は?

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=192024

オダギリ人形(梶原):最初、僕とオダギリジョーさんのダブルキャストって聞いたとき、意味がわかりませんでした。人形と人間が同じ空間でひとつの役を演じるんだと監督から聞いても、まだ理解出来なかったな。

オダギリさんとは、衣装あわせの時に初めてお会いしました。慎重だけれども、動き始めたら全身全霊で作品に取り組む。そんな印象の俳優さん。そのあたりも僕に似ているのかな(笑)。監督は最初からオダギリさんありきで脚本を書いたそうだから、それは最初から僕が主演だったということでもある。何しろ、僕は梶原として生まれたわけだからね。

◆Q2 どんな撮影だったんですか?

オダギリ人形(梶原):ストップモーション撮影は、1秒に24コマ必要。しかもこの作品は3Dだから左目用と右目用の静止画を合計48枚撮影するんです。しかもセリフを役者さんの声とシンクロさせるので、僕らは瞼や口のパーツをピンセットで交換してもらいながらの撮影。主役の僕は30個くらいの口のパーツを持ってるんです。

大変な作業なので1日に撮影できるのは3〜5秒だけ。人形が出演しているシーンの撮影は2年半近くかかっているんです! でもね、ストップモーションだけが持つ味わいって、やっぱり素晴らしいんですよね。

人形と人間の動きに差を無くすために、オダギリさんたち人間の役者さんも少しだけアクションを大きめにしています。人形と人間の両方が歩み寄ってこそ出来上がったシームレスな動き。スゴイでしょ。人間の役者さんの演技映像がないシーンでの僕らの演技は、監督の演技映像が演技指導になりました。

◆Q3 お気に入りのシーン、および苦労したシーンを教えてください。

オダギリ人形(梶原):監督は撮影監督(カメラ)も兼ねてたんだけど、芝居の中での立ち位置やアクションにとにかくうるさくて。僕もカメラも移動しながらのシーンだったりすると、ピントの合う範囲が数センチしかなくて、2日間撮影したシーンが結局NGなんてことも、ちょいちょいありました。

僕が気に入っているのは夕方のシーン。光がとにかくキレイなんです。それから大先輩方の芝居と存在感が素晴らしい。いろいろ勉強させていただきました。

◆Q4 オダギリ人形(梶原)さんだからこそ知っている秘密があれば教えてください。

オダギリ人形(梶原):驚くのは、日活撮影所に組んだ人間用の事務所のセットと、僕らが入ったミニチュアの事務所のセットが、区別つかないくらいに同じってこと。映像を見てると、時々自分でもわからなくなるくらい(笑)。

あ、事務所の壁が台形になっていたり、蛍光灯が天井からつりさげられていたり、事務所の中に柱があって柱に電灯がついていたりするんだけど、あれは、3D映像になったときに、より魅了的な3Dに見えるように工夫されたものなんです。飛び出す表現以外にも、3Dの魅力っていろいろあるんですよね。

窓から入る光も、本来ならあたらないところにまであててあったり。「空間は光があるから認識出来るんだ」って監督が言ってました。そうそう、梶原がキャッチボールをしているシーンがあるんだけど、誰が相手なのかわかります? 他のシーンにもちょこっと映ってるので、見つけてみてくださいね。

◆Q5 完成した作品の感想と見どころを教えてください。

オダギリ人形(梶原):僕らが住む街の仲間はみんな、どこか生きることが下手な奴ばかりだから、その日一日、自分に起きたことをグッて飲み込んじゃう。そしてその日のうちに忘れちゃう。そしてまた、明日を楽しみにして仲間と生きていく。

そんな、なんとなくの毎日という時間が、この映画にはあるんです。人間たちだけの街では毎日もっともっと哀しい出来事がおきているでしょう。だから、この街の時間と空気を3D映像の中で一緒に触ってほしいんです。あなたがこの街にいる間、もしかしたらあなた自身も僕らと同じ人形なんじゃないかって思ってくれたらいい。あなたと同じ人形がこの街にいるかもしれないよ。

<TEXT,PHOTO/望月ふみ>
取材協力:臺佳彦(ダイヨシヒコ)監督/人形アニメーター:垣内由加利

『Present For You』は2月7日(土)より新宿バルト9ほかにて3D公開

配給:ティ・ジョイ
(C)2013 PLUSheads inc.

オフィシャルサイト http://www.plusheads.com/pfy/indexj.html