陸上自衛隊「第1空挺団 降下訓練始め」写真リポート(後編):総合演習では偽装トラックも登場

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陸上自衛隊が1月11日に実施した公開演習イベント「第一空挺団 降下訓練始め」の写真リポート後半をお届けします。「第一空挺団 降下訓練始め」写真リポートの前半はこちら。

演習形式の訓練では、実際の状況に近いリアルな部隊展開、車両や航空機の運用がみられました。

一つには、隊員一人一人がおこなう偽装で、布切れや枯れ草などで周囲に同化するように偽装していました。地面に伏せた場合見分けがつかないくらいです。

また、73式小型トラックに偽装がほどこされ、さながら走る草むらという感じの兵員輸送車両には、会場からも歓声が上がりシャッター音もひときわ高く響き渡りました。



もう一つは、例年のようなヘリコプターや戦車などの装備品を一つ一つ見せ場を作りながら紹介するのではなく、作戦進行のスムースさを重視した演習内容に寄せた内容になっていたように感じました。素人目にも非常に練度が高く精強な部隊である事が見て取れました。

「抜かずの剣となれ」中谷防衛大臣が訓示

訓練終了後、中谷元防衛大臣による訓示が行われました。中谷防衛相は、かつて陸上自衛隊普通科部隊に所属し、レンジャー部隊教官を務めた経験もあります。2001年に発足した第1次小泉内閣において、史上最年少で防衛庁長官に抜擢され、2014年12月24日に発足した第3次安倍内閣において防衛大臣に任命されました。

訓示では、豪雪災害や広島などの土砂災害、御嶽山噴火などの国内の災害に対する救助活動や海賊対処などのPKO活動において、自衛隊が大きな役割を果たしている事に触れ、日本周辺における外国艦艇の活動の活発化や、フランスでのテロなど国内外の安全保障環境の変化を踏まえ、あらゆる事態に対処していくことが重要だと訓示しました。

また、空挺部隊の錬成において、日本刀に使われている玉鋼のように、しなやかさと強靭さ、固さと柔らかさの両面を幾重にも折り重ねた強靭な部隊にしたい。敵に勝つのではなく、敵を作らない、すなわち敵が戦う(付け入る)意志さえなくするよう強い部隊であるべく日々訓練を重ねているありさまを評価。落下傘で降下できるから精強部隊なのではなく、どんな事態にも即応できる精強部隊であるように求めました。



最後に、近隣住民や隊員の家族、自治体などの関係者の理解と協力にも謝意を表し、今後も第一空挺団を応援して欲しいと期待を寄せ、空挺隊員に対しては、国民の信頼と期待に応えるよう任務、訓練に邁進するよう激励で締めくくられました。