Play-a-thon 本番リポート:Engadget Fesのライブはどうだったのか #egfes

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「新しい楽器を作り、新しい音楽の演奏に挑戦する」というPlay-a-thonの試み。新しい楽器、新しい音楽体験を作り出すことができたでしょうか?

お待たせしました! 最終日の模様です(Play-a-thonの関連記事はこちら)。動画などは続きをどうぞ。

発表会動画




ライブ動画




Play-a-thonとは



Play-a-thonは11月6日、7日、21日、24日の4日間にわたって行われた、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)、ロフトワーク、そしてヤマハの強力アシストで実現した、新しい「楽器」や「音楽インターフェイス」をデザインし、製作し、演奏することをテーマにした一種のハッカソンです。

参加者は11月6日、7日は静岡合宿でプロトタイプを制作し、11月21日のDay3は最終調整を行っています。最終日11月24日はEngadget Fes 秋葉原 2014 Winterで成果を発表することになります。

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最終日は1日前から始まっていた!?


実は、最終日は23日の土曜日から始まっていました。チームの多くが、それぞれ都合のつく場所に集まったり、あるいは個々で、ほぼ夜通し作業を行うという状態。それだけ、それぞれのチームみなが自分たちの目指す理想の楽器、新しい楽器デバイスを作ろうとしていました。

迎えた最終日、24日朝11時からEngadget Fes内のコンテンツとしてリハーサルが始まる予定でしたが、(状況を鑑みた運営側の配慮から)8時から会場入りし、作業する時間が取れることになりました。

Play-a-thon参加者は、Engadget Fesのプログラムの中でトークセッションとライブに出場します。まずは、トークセッションでPlay-a-thonでの成果発表を行います。ハッカソン的イベントでいえば、ここでゴールということが多いのですが、今回のゴールはこのあとのライブ。ライブが用意されていたのは、「新しい楽器を作る、新しい音楽体験を作る」というテーマの真のアプトプットは演奏することだからです。したがって、タイムスケジュールは、「トークセッションのリハーサル、トークセッション本番、ライブのリハーサル、ライブ本番」という流れになります。リハーサルの間も、引き続き作業や発表の準備に余念がありません。

トークセッション:Play-a-thon発表会



司会はJulie Wataiさん。まず、IAMAS小林茂さんが登場し、今回のPlay-a-thonの紹介がありました。今回のイベントが「新しい楽器、新しい楽器が作り出す未知の音楽体験を探るもの」であること、そのために、まずは従来の百数十年と続くアナログ楽器の製造工程を見学し「楽器を作る」プロセスや、実際に開発や製作にあたっている人たちと議論したり、そのマインドにふれてからのアイデア出しでした。

Julie Wataiさんからは、ヤマハというと音声合成技術やテノリオンのイメージがあるが、そういった技術を使って新しい楽器を作ったのか、ヤマハが今回のイベントにどうかかわったのかという質問がありました。それに対し小林さんからは、ヤマハの技術を使うことはマストではなく、まずはアイデアありきだったこと。もちろん、それにインスパイヤされたアイデアもあるのかもしれないが、それよりもヤマハの楽器製作における哲学やスピリッツ、ポテンシャルといったものが重要だったという答えがありました。

Julie Wataiさん

さらに、Julie Wataiさんのツッコミはチームビルディングにまで及びます。小林さんから、アイデア出しから参加者同士のコミュニケーションを経て、コンセプトがあったメンバーが集まりチームを組んだこと。もちろん1つのスキルだけでできるものではないので、集まった人たちの中でディスカッションを通して役割分担し、やったことないけどやってみたいとこの期間に新しいスキルにトライした人もいるという説明がありました。

「今回のチームビルディングは運営する側にとってもチャレンジというのはありました。たとえば、くじ引きでチームを決めたりする場合は偶然の出会いの中でおもしろいものができるという面があります。ある程度の着地点を見つけやすい。このくらいにしておけばみんな楽しいよねというか。今回は『これがやりたい』と集まってチームを組んだので、止めようとしても止まらない。突き進んでいく感じが印象的でしたね。熱意がすごかったです。」(小林さん)

IAMAS小林茂さん

11月6-7日のDay1-2の間と、11月21日のDay3も、オンラインやオフラインでミーティングをしたり、実際に3331やDMM.make AKIBAなどで作業を行っています。そして、21日のDay3から本番の24日Day4まで、とにかく走り続けた状態でした。

小林さんからPlay-a-thon全体の話があったあとに、それぞれのチームが何を考えて、どんなものを作ったのか、プレゼンテーションがありました。さあ、その結果はどうだったのでしょうか? いよいよ出来上がった楽器でライブパフォーマンスです。

6つの新しい音楽体験



動画を見てもらうのが一番よいのですが、ここでは写真とコメントでその場の様子をお伝えしましょう。

「ISAA」(ISAA)。アコースティックな要素とデジタルな要素を組み合わせたもの。キューブ状のデバイスで、アコースティックな音を貼り付けた面とシンセ的な音を出す部分と組み合わせて演奏します。

「QUBE」(QUBE)。ルービックキューブのコマに音を割り当てるループシーケンサー。音楽家のインスピレーションを刺激する楽器を作ろうというのがコンセプト。縦横、自由に回転させることでタイムラインを柔軟にコントロールできます。

「WAVESHAPER」(WAVESHAPER)。波形を直接さわって音を変化させるシステム。楽器にこだわらず、音を表現するオブジェやアーティストにも使ってもらえるデバイスを目指したもの。Waveしているのがわかるでしょうか?

「JOINTONE」(kurage)。成長する楽器がコンセプトで、組み合わせることで表現できる音が増えます。和音、単音、パーカッション、ピストンの4つを組み合わせて演奏します。

「SAMURA」(JJ)。コンセプトは「ことばで音を奏でたい」、Chatの会話をもとにその「ことば」をもとに旋律やリズムに変換し、呼び出してくれるというアプリです。

「ウマイボーン」(ウマイダークインテット)。「食べられる楽器」というコンセプトで食べらブルデバイスを開発。マウスピース部分とスライド部分がうまい棒になっていて、トロンボーンのようにうまい棒をスライドさせ、上下に動かすことで演奏します。

作った楽器のコンセプトを伝える芝居を入れたり、会場を盛り上げる演出があったり、多種多様な、見事なパフォーマンスでした。会場もかなりの盛り上がりに。

音が出るだけではない、音楽体験になったのではないでしょうか。
今回の参加者は年齢も属性も本当にさまざま。でも、エネルギッシュなことは共通していました。
本当に、おつかれさまでした!

Play-a-thonはこのライブパフォーマンスでいったんの幕を下ろしましたが、実はいま、次のフェーズに進んでいます。すべてのチームではありませんが、希望するチームはヤマハが中心となって提供するインキュベーションプログラムに進み、この1月からプロトタイプのブラッシュアップが始まっています。より音楽体験を可能とする、想定した機能が検証できるところまで仕上げていく予定だといいます。

こちらも、続報が期待ですね!