ノロウイルスの感染を防ぐには

写真拡大

国公立大学の2次試験の願書の受け付けが2015年1月26日から始まるなど、いよいよ本格的に受験シーズンが到来した。試験本番で実力を発揮するためには、体調を万全に整えて臨む必要がある。

だが毎年この時期はノロウイルスが流行するシーズン。感染すると激しい下痢や嘔吐などの症状に襲われ、試験どころではなくなる。集団感染に発展する可能性もあるので、受験生本人だけでなく家族も気を付けなければならない。

ラクトフェリンはウイルスに直接付着し、細胞に侵入するのを防ぐ

ノロウイルスに感染しないようにするため、普段の生活でどのような対策をするべきなのか。東京医科大学微生物学講座の松本哲哉主任教授は以下のように説明する。

「ノロウイルスの感染源は食べ物と感染者です。食べ物については、生ガキはリスクが高いので、受験のシーズンは控えておいた方が良いでしょう。さらになるべく加熱した食べ物を摂ることが望ましいと思われます。感染者からの感染は近くに感染者がいなくとも、トイレを始めとして触った場所にはウイルスが付着している可能性があるので、手洗いは重要です」

ただし、体の外からの対策だけでは、ノロウイルスの感染を完全に防げるわけではないため、体の中から感染に対する抵抗性を高める必要があるという。そこで注目されているのが、ヒトの母乳に含まれるラクトフェリンという成分だ。

松本教授は「ラクトフェリンのような有効な成分を普段から摂取しておくことが望ましいと思われます。摂取のポイントとしては、感染の症状が現れてからでは遅いので、例えば感染の流行がみられるシーズンでは、1日1個、ラクトフェリン入りのヨーグルトなどを摂ることで感染のリスクを軽減できると考えられます」という。

同教授はまた「これまでに報告されている研究の成果によると、ラクトフェリンはウイルスに直接付着して、細胞に侵入するのを防ぐことで増殖できなくさせます。さらにラクトフェリンはヒトの免疫細胞を活性化させて、ウイルスに対する防御機能を高める作用も期待できます」と説明した。

ノロウイルス対策として実際に活用しているケースがある。東京都港区の学習塾「学研CAIスクール港中央校」では、受験を控えた塾生がウイルスに感染しないようにと、週に2回ラクトフェリン入りのヨーグルトを配布している。

体の外と中からノロウイルスをガードすることで、気持ちに余裕を持って受験当日を迎えられそうだ。