売却損との損益通算&配当控除を使い倒して 株の配当や投信の分配金の税金を取り戻せ! 【2015年の確定申告(その2)】

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普段何気なく受け取っている株の配当金や投資信託の分配金だが、源泉徴収なしの特定口座でない場合は、すべて約20%もの税金が自動的に引かれているのだ。しかし、場合によってはこの税金を取り戻すことができるのだ。果たして取り戻せる人の条件とは?

株や投資信託などの売却損が出た人なら
約20%の配当金の税金が取り戻せる!

 2014年に、株の配当金や投資信託の普通分配金を受け取ったが、一方で株や投資信託を売却して損失が出た…。そんな人は源泉徴収されてしまっている配当金や分配金の税金を取り戻すことができる。

 例えば株の配当金を10万円もらい、株を売った損(譲渡損)が50万円あれば、確定申告で配当金から源泉徴収された約2万円(税率約20%分)を取り戻せるのだ。さらに相殺しきれなかった40万円の損は翌年以降に繰り越すことができ、売却益が出た場合は相殺ができる。

 また、株以外の投資信託やJリート(上場不動産投資信託)などでも、配当金や普通分配金との損益通算が可能だ。ただし、NISA口座で生じた損は、損益通算の対象外となる。

 なお、同一の「源泉徴収ありの特定口座」内での取引なら、株や投資信託などの売買による損益と受け取った配当金との通算を金融機関が自動的に行なってくれるので、確定申告をする必要はない。取られた税金の還付金も特定口座に自動的に振り込んでくれる。ただし、複数の口座の損益を通算したい場合は、確定申告をする必要がある。

 また、「源泉徴収なしの特定口座」や「一般口座」の場合は、同一の口座で売買していても、損益の通算はされない。確定申告をしないと税金が戻ってこないので注意しよう。

 配当金や分配金にかかる税率は今回から倍にアップしているので、確定申告の効果も倍になっている。面倒がらずに確定申告で余分に払った税金を取り戻そう。

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