もう驚かない!次に「スマート化」されるのはベッドだった
もうなにがスマート化されても驚かないぞ!
これまでも靴やベルトなど、「まさか!」と思うものが次々とスマート化されたという記事を見た。今度はマットレスカバーだ。ベッドをスマートにしてしまうマットレスカバーがクラウドファンディングのサイト『INDIEGOGO』で人気を集めている。
『Luna』と名づけられた(素敵な名前だ)このマットレスカバー、ベッドを適温に保ち、睡眠状況を記録し、快適な睡眠環境を作ってくれる。
温度調節機能と睡眠記録機能を備える
まずはその温度調節機能を紹介しよう。『Luna』は毎日の生活リズムを把握し、寝る時間にはマットレスが好みの温度になるように準備してくれる。また、夫婦で使うことを考えてベッドは2分割で別々の温度を設定できる。快適な温度のおかげで、ユーザーは早く眠りにつけるはずだ。
次は睡眠記録機能だ。『Luna』は睡眠の段階や脈拍数、呼吸回数などを含む睡眠の質を記録してくれる。そして昼間なにをしたかの情報と合わせて、好ましい睡眠のためにどんな活動をしたらいいかを勧めてくれる。また、朝は眠りが浅くなったタイミングを見計らって起こしてくれるので、気持ちよく楽に目を覚ますことができる。
Lunaは基本的にユーザーの生活サイクルを自動的に検出するが、必要があるときはスマートフォンを使って設定を変えることができる。また、各種のドアロックや照明など、家庭用スマートデバイスと連動して使うことも可能だ。
標準的なマットレスにかぶせて使える
『Luna』にはいまのところ4つのサイズがあり、フル(137cm×191cm)、クイーン(152cm×203cm)、キング(193cm×203cm)、カリフォルニアキング (183cm×213cm)のマットレスに適合する。小売価格は249〜289ドルだ。
マットレスカバーだからこんなものだろうが、正直にいってそれほど機能が豊富だとも思わない。それでもこの『Luna』は開始6時間で目標額の10万ドルに達してしまった。それほどみんな睡眠に悩んでいるのだろうか。
それにしても、マットレスカバーまでスマート化されたとなれば、もうなんでもアリだ。タオルやパンツだってスマート化されるかもしれない。
スマート化された日用品が次々と出てきた時期は「これからこんな世の中になっていくのか!」と思ったりもしたが、少し冷静になってわかってきたのは、こういったスマートデバイスを誰もが使うわけではないだろうということだ。
大多数のひとが普通のマットレスカバーを使い、特に睡眠に気を配っているごく一部のひとだけがスマートマットレスカバーを使う。スマート機能はおそらくそういう形で、様々なジャンルの製品において、選択肢のひとつになっていくのだろう。
スマートデバイスは多少なりとも電気を使うわけで、なんでもスマート化された製品を導入していくというのは、金銭的に余裕があったとしても、この時代においてはナンセンスだ。
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【参照・画像】
※ Luna - INDIEGOGO