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幻冬舎は1月30日、新書『ルポ中年童貞』(中村淳彦 著/税別800円)を発売した。

同書は、「幻冬舎plus」に連載されていたルポルタージュに大幅な書き下ろしを加えたもの。「20代未婚男性の40.5%が童貞、30歳を超えても4人に1人(26.1%)は童貞のまま」という衝撃的な事実が綴られている。

「性交経験の有無や頻度、回数は、極めてパーソナルな問題であり、個人の自由だ。秘めたる性交経験が社会に影響を及ぼすわけがないじゃないか、と思われがちだが、性交未経験の男性は婚姻率の低下や少子化はもちろん、アイドルやアニメなどの娯楽産業、アダルトビデオや性風俗などの性産業の動向と密接に関わるだけでなく、職場においてはパワハラやセクハラなどの人間関係、労働の長時間化、離職率など、社会の根幹に関わるネガティブな問題に繋がっている、というのが私の仮説だ。」(「はじめに」より)。

「中年童貞」がどのような存在で、社会にどのような影響を及ぼしているのかを可視化するのが同書の第一の目的という。「秋葉原は中年童貞天国」「妄想に生きる高学歴中年童貞」「ネット右翼と中年童貞」「女への絶望から男で童貞喪失」「童貞喪失を目指す学校」「中年童貞の受け皿となる介護業界」「中年童貞はこの社会が生んだ」の7章で構成されている。

秋葉原のオタクシェアハウスに住む32歳、貞潔でなければ好きなアイドルを応援する資格がないと思う33歳、大学時代の好きな人が忘れられない高学歴大手塗料メーカー勤務 34歳、童貞でAV男優に合格したが性交できないまま自殺した33歳、潔癖な正義感ゆえにネトウヨ活動を続ける44歳、女性に相手にされず同性愛を偽る36歳、ハローワークで勧められ介護職にたどり着いた44歳らが登場。

「まじめ」「正義感が強い」「不遇だった中高時代の記憶に現在もとらわれている」「処女信仰が強い」「過剰なプライドの高さ」「コミュニケーション不全」「潔癖な女性観」といった彼らの共通点が、取材を通して描かれる。