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ヤンキース・田中将大選手が1月29日、東京都・六本木ヒルズで開催されたイベント「ウブロ チャリティ "ウブロ×田中将大 アイアン・アーム・チャレンジ"」に参加。寒空の中でも針の穴を通す投球を披露し、スプリングキャンプに向けて万全な仕上がりをアピールすると共に、マーリンズへの移籍が決まった元同僚・イチロー選手との対戦を熱望した。

スイスの時計ブランド「ウブロ」が主催した同イベントは、一般の参加者が挑戦可能な「ピッチングスピードチャレンジ」と田中選手による「ターゲットチャレンジ」によって構成されている。一般参加者が投げたボールのスピード×100円の金額と、田中選手が投げ当てた的に書かれている金額の合計がチャリティーとして寄付されるというものだ。

この日は、六本木ヒルズのアリーナに特設された"マウンド"で投球を披露するとあって、「僕も六本木ヒルズで投げるなんてないですから」と上機嫌で「ターゲットチャレンジ」に臨んだマー君。ただ、自分の投球次第でチャリティー金額が変わってくるだけあって、いざチャレンジが始まると真剣モードに突入。全9球の"勝負"に全力を注いだ。

初球に右打者のインローにあたる10万円の的を射抜いたのを皮切りに、針の穴を通すコントロールで次々と寄付金をゲットしていく。圧巻は、硬球の実寸大の大きさという100万円を射抜いた瞬間。美しいフォームから投じられた1球は、糸を引くかのような球筋で見事、ボードのど真ん中に配置された100万円の的を射抜いた。渾身の一球に、「一番集中力を高めて投げたけど、うまく当たってくれてよかった」とご満悦だった。

結局、的の近くをかすめたボールも「OK」とカウントされたこともあり、9球で290万円のチャリティー金額を稼いだマー君。「ピッチングスピードチャレンジ」では、一般の参加者とキャッチボールをしたり、会話をしたりする一幕もあり、「MLBに行って前よりも(日本の)ファンの方と触れ合う機会が少なくなっていたので、こういうイベントができて良かった」と笑顔で話した。

「(イベントでの投球を)見てもらったら分かるように(体の仕上がりは)ばっちり」と話す田中選手は、オフにトレーニングをしっかりと行い、キャンプに向けて順調な様子。ただ、「今回のオフはチームがプレーオフに出られず、レギュラーシーズンで終わってしまったので長いオフになってしまった」。オフにしっかりと練習が「できてしまった」ことにもどかしさも感じている。それだけに、「今シーズンに結果を出して、今回よりも短いオフにしなくてはいけないなと思います」と、ポストシーズン出場に意欲を見せた。

ただ、ポストシーズンへ進む上で貴重な戦力となりうるはずだったイチロー選手と黒田博樹選手の両選手は、新天地で今シーズンを迎える。関西出身のマー君だけに、イチロー選手への思い入れも強いようだ。

「僕が兵庫県出身なので、(イチロー選手は)オリックスの時代からすごい雲の上の存在の方だった。野球人として同じチームでプレーできるというのは、これ以上ない(至福の)時間だったと思いますし、イチローさんの野球に対する姿勢というものを間近で見られたことが、ぼくにとってはすごく大きかったと思う」。

ただ、勝負となれば話は別。イチロー選手が所属するマーリンズとは、6月に対戦する可能性がある。「それ(対戦)も今年はすごい楽しみ。WBCのときはシート打撃で対戦したことはあるが、試合の緊張感の中での対戦はないので、ぜひ対戦したい」と、「対イチロー」を熱望した。

「チームの中で自分が存在感を示していけるようにやっていきたい」。2013年に日本で24勝無敗の大記録を打ち立てた右腕は、メジャー2年目の今季にヤンキースの中心選手として活躍することを誓っていた。

なお、イベントによって得られた合計金額396万7,100円は、日本の児童保護施設の21世紀型の学習法や新しい生活スタイルをサポートするNPO法人「リビングドリームス」に寄付される。