【国内動画サイト利用調査】1位はダントツで「YouTube」。日本では米国より「長い動画を少数視聴」の傾向も。

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PCからの視聴に限った場合、利用者数の多い動画サイトは、Googleがユニーク視聴者数5,066万6,000人でダントツの1位。

以下、「FC2」(ユニーク視聴者数:2,100万3,000人)、「KADOKAWA・DWANGO(カドカワ・ドワンゴ)」(1,973万9,000人)、「ヤフー」(1,515万4,000人)、「DMM」(1,316万1,000人)の順になることが、調査会社のコムスコア(comscore)が2015年1月21日に発表した「日本の動画サイト利用動向」によって明らかになりました。

今回のランキングはサイト運営会社ごとに集計したもの。Googleには「YouTube」、FC2には「FC2動画」「SayMove!」「ひまわり動画」、KADOKAWA・DWANGOには「ニコニコ動画」、ヤフーには「GYAO!」といった動画サイトがあります。

調査対象期間は2014年11月。15歳以上のユーザーを対象にしています。YouTubeのようにWebページ内に埋め込んだ動画プレーヤーから再生したケースのほか、動画ファイルをダウンロードした場合、Yahoo!のニュース記事面などで自動再生される動画広告が3秒以上流れた場合も、ユニーク視聴としてカウントしているようです。

なお、コムスコアから国内の動画サイトランキングが発表されたのは、今回で恐らく2回目。前回は約2年前の2012年12月を対象にした調査で、「Google」(5,078万2,000人)、「Dwango(現:KADOKAWA・DWANGO)」(2,902万5,000人)、「FC2」(2,260万8,000人)、「Ustream」(755万人)の順でした。

アメリカは短い動画を多数、日本は長い動画を絞って視聴

コムスコアはアメリカでも同様の調査を実施しています。そちらのデータを踏まえ、今回の調査では、日米ユーザーの動画サイト利用動向についても分析しています。

次の表が日米の比較表になります。調査期間内における、視聴者一人あたりの動画再生回数は、日本が268.5回だったのに対してアメリカは2倍近い517.4回でした。一方、1動画当たりの視聴時間は日本が10.2分でアメリカは2.4分。「日本の視聴者は長編の動画をじっくり見る傾向があり、アメリカの視聴者は短い動画をたくさん見る傾向がある」と言えそうです。

過去にアメリカで実施されたいくつかの調査結果から、「動画はできるだけ短くした方が効果的」とmovieTIMESでも伝えてきました。けれど、日本のユーザーのみを対象にすると多少異なる結論が導き出される可能性もありそうです。

冗長な動画よりも簡潔な動画の方が好まれることは間違いないでしょう。ただ日本ユーザーの傾向を踏まえ、「時間を短くしよう」と意識し過ぎるより、視聴者に興味を持ってもらえるように、今後はコンテンツの質にもっと気を配った方がいいのかもしれません。

[参考]

日本の動画サイト利用動向
http://www.comscore.com/jpn/Insights/Press-Releases/2015/1/comScore-Releases-Japan-Desktop-Online-Video-Rankings