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舞台挨拶を行ったももいろクローバーZと本広克行監督(左端)、米大リーグ・ヤンキースの田中将大選手(右端=撮影・編集部)

 ももいろクローバーZが27日、東京・新宿バルト9で行われた主演映画『幕が上がる』(2月28日公開)の完成披露試写会に出席、ももクロのファンである米大リーグ・ヤンキースの田中将大選手(26)がサプライズで登壇し、公開を祝った。また、主演俳優としては初めて全国127館で舞台挨拶することも発表した。

 映画は、弱小の高校演劇部が元学生演劇の女王だった新任の先生と共に全国大会を目指す内容。平田オリザ氏の同名青春小説を『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督(49)が映画化した。

 この日は、主演を務めたももいろクローバーZの百田夏菜子(20)玉井詩織(19)高城れに(21)有安杏果(19)佐々木彩夏(18)と、本広監督が登壇。

緊張の舞台挨拶

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観客席から登場する米大リーグ・ヤンキースの田中将大選手(撮影・編集部)

 普段はライブで圧巻のパフォーマンスで魅了するももクロだが、慣れない場での挨拶に終始緊張気味。

 百田は「初めての事だらけで撮影に入っても知らないことばっかりだった。一生懸命頑張りました…ライブとは全然違うこういう舞台挨拶の雰囲気に慣れずどうしたら良いか分からないんですけど…楽しんでもらえたら嬉しいです」と照れながら語った。

 玉井も「慣れないこの感じで本当に緊張するんですけど、去年の夏頑張って作ったこの映画を初めてお客さんに観てもらえて嬉しいです。クランクアップした時に監督に『お客さんに観てもらえて初めて映画は完成する』と言われたから完成への第一歩を迎えられたのは嬉しく思います」。

 高城は「皆さん楽しかったですか」と最初こそ元気な声を発したが、その後は雰囲気にのまれ「本当に台本のある映画で初めてで、映画の現場事態もどうしたら良いか分からず入ったんですけど、本当に楽しく愛情あふれる現場で撮った素敵な作品なので、少しでも多くの人に見てもらいたい。普段の笑顔の私達だけではなくて笑顔以外の私達を見てもらえたら嬉しい…以上…これかしこまる」と動揺。

 百田から「3人はグダグダできているので2人よろしくお願いします」とバトンを渡された有安は「やっぱいいね。近くて。この感じね。緊張する。大声援だったけど、不安で怖いけ。皆さん大丈夫そうですかね。この映画。これからいろいろなエピソードとかも話せたら良いいなと思う」とやっぱり緊張。

 一方の佐々木は「夏に撮影してて2月なんてまだまだかなって思っていたら、こうして皆さんに会える日が来てビックリしている。愛情が詰まっている映画ですので皆さんの愛情も注いでほしいです」と述べると、観客席からの冷やかしにツッコミを入れる余裕さえみせた。

 雰囲気に慣れないメンバーに追い打ちをかけるようにサプライズが。観客に交ざって映画を鑑賞していた米大リーグ・ヤンキースの田中将大選手で登場。このことを知らされていなかったももクロや観客もびっくり。「何やっての?」「いつ入ったの」「皆気づかなかったの」「あれ沖縄でキャンプしてたよね」「こんなに大きいのにコソコソ入って来れるんだ」とツッコミの嵐。

 ももクロから荒い歓迎を受けた田中投手は「映画を観てくれって言っていたから」とタジタジ。それでも「普段映画を観ることはないんですけど、ストーリーに引き込まれて自分の高校時代に重ねて楽しんで観ることができた」と作品を絶賛した。ただ「泣いた?」という問いには「泣いた」と言いつつも「うそ泣いてない」とすぐに撤回。高城からは「意地張ってるだけ」と突かれた。

主演俳優初の全国127館舞台挨拶決定

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田中将大選手のサプライズ登場に驚くももいろクローバーZのメンバー(撮影・編集部)

 その田中投手はおもむろに書類を取り出すとスタッフに代わって「一人でも多くの方に観て頂くためにももクロの皆さんが前代未聞の試みを実行します」と、主演俳優初の全国127館の舞台挨拶を行うことを発表した。全国舞台挨拶の移動距離はなんと約5万キロ。地球一周約4万6000キロを超える距離にももクロのメンバーも驚いた。

 その一方で「ニューヨークでやらないですかね」と要望する田中投手の声を無視してメンバーは「沖縄は誰が良くの」と自身の行き先で盛り上がっていた。この“全国行脚”は「行くぞ、全国!待ってろ、全館!」と題して2月13日から3月15日の間、上映劇場全127館で行う予定だ。