「年末年始の視聴率が発表された後、幹部会が開かれ、会議室で大激怒。『今までは我慢して現場に口を出さずにやってきたけど、これからは口を出すッ!』と介入宣言した」(フジ関係者)

 フジテレビが年末年始の週間平均視聴率(12月29日〜1月4日、ゴールデン・プライム)で、視聴率調査が始まった1963年以来、初の民放最下位に転落。結果の出ない現場に、亀山千広社長の堪忍袋の緒が切れたという。

「『4月以降、全バラエティ番組の制作費を5%カットする』と指令を出した。“口は出すけど金は出さない”通達に現場は頭を抱えている」(前同)

 人事にも激震が走った。12月31日、1月1日付でスポーツ局や報道局など、各部署からプロデューサー格の移動が相次いだ。同局は昨年6月27日付で全社員約1,500人の3分の2にあたる1,000人の人事異動を断行したばかりだが……。

「4月から安藤優子キャスターが『スーパーニュース』から午後帯の情報番組に移ることにともなった異動だ。わずか半年強でまた異動になった社員も。総指揮は堤康一情報政策局長で、安藤の夫。夫婦で日テレ『ミヤネ屋』打倒を狙うが、残念ながら勝てる見込みは薄い、というのが局内の見立てだ」(制作スタッフ)

 メディア論が専門の上智大学・碓井広義教授は、次のように語る。

「叱咤激励しなければという思いはわかりますが、局のトップが現場に口を出していいことはない。人は成功体験でものを言うわけで、亀山さんの当時の手法が今、通用するのか。現場から『あなたの時代とは違う』と反発され、士気が下がるリスクは十分あります」

“現場に物言う”亀山社長に秘策はあるのか。

(週刊FLASH 2月10日号)