中国政府・国家工商総局が23日、昨年下半期における中国インターネットでの商品取引にかんするモニタリング調査結果を発表、携帯電話製品の正規品率がわずか28.57%だったことが明らかになった。中国メディア・京華時報が24日報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国政府・国家工商総局が23日、昨年下半期における中国のインターネットでの商品取引にかんするモニタリング調査結果を発表、携帯電話製品の正規品率がわずか28.57%だったことが明らかになった。中国メディア・京華時報が24日報じた。

 記事は、今回発表されたモニタリング調査は、タオバオ、京東、天猫などの中国ネットショッピングサイトで販売されている、電子製品、児童向け玩具、自動車部品、服飾品、化粧品、農業用品などを対象したものであると紹介。とくに、著名ブランドや国外ブランドなどの商品を重点的に調査したと伝えた。

 調査の結果、対象となった全92ロットのうち正規品が54ロット、正規品率が58.7%になったとした。品目別では化学肥料などの農業製品の正規品率が20%と最低を記録、携帯電話製品の正規品率も28.57%と非正規品、コピー品、パクリ製品が氾濫していることが明らかになったことを紹介した。一方、玩具や化粧品は約67%、自動車などの潤滑油関連が約77%と高い正規品率になったとした。

 また、ショッピングサイト別の正規品率では、京東、天猫、1号店などネットショッピングサイトではそれぞれ正規品率が80%以上に達したのに対し、タオバオは51ロットのサンプルに対してわずか37.25%と正規品率が低かったことを紹介した。自社販売を展開し、品質や配送で信頼される京東などに比べ、大小さまざまなネットショップが出店するタオバオにおける製品購入のリスクの高さが浮き彫りになった形だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)