Negicco。昨年6月に行われたライブイベントでのもよう(撮影・編集部)

 AKB48グループの新たな姉妹グループ「NGT48」が新潟県新潟市に誕生することが分かった。北海道に新設するとも取り沙汰されていたが意外にもその地域は新潟だった。

 ネットでも「なぜ新潟なのか」と話題となっているが、もう一つ注目を集めているのは、近年ご当地アイドルの草分け的存在であるNegicco(ねぎっこ)との関係性だ。

 新潟には、Nao、Megu、Kaedeの女性3人によるNegicco(ねぎっこ)というアイドルグループがいる。AKB48が誕生する前の2003年から活動。地域に密着した展開で、同地域では幅広い年齢層から知られている存在だ。元祖ご当地アイドルとも言われている。

 以前、新潟出身のアイドル複数人に取材を行った際、Negiccoの印象についてこう答えていた。「憧れの存在ですね。私が子供の頃から活動されていましたね。商店街で行われているイベントによくNegiccoさんがいて、私は母によく連れていってもらってましたね」。

 近年のアイドルファンの間では「新潟=Negicco」というイメージが定着している。それ故に、草分け的存在であるNegiccoの本拠地・新潟に「NGT48」が新設されるのは衝撃だ。ネットでは既に「Negicco VS NGT48」という構図の見方が広がっている。

 そのNegiccoは「にいがた観光特使」にも任命され、最近では全国的にも知名度を上げている。オリジナル・ラブの田島貴男などが楽曲制作に加わったことでも話題を集め、昨年12月に発売したシングル「光のシュプール」は発売初週に2万枚を売り上げ、自身最高位のオリコン初登場5位を獲得した。

 更に「SUMMER SONIC」や「ROCK IN JAPAN」のフェスにも参加。今年「いよいよブレイクか」と期待されているグループでもある。

 一部の報道によれば、今回の新潟でのAKB48姉妹グループ新設は「本州の日本海側に劇場がなかったことや古くから繁栄してきた大都市」が理由であると関係者の話として伝えられている。アイドルグループにおける戦国時代と言われているなか、今回の新設はどのような影響を与えるのか、今後の動向が気になるところだ。