「三食ごはん」漁村編のポスター

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 顔のお直しは芸能人の嗜み、とばかりに顔がよく変わるタレントや歌手は日本にもいるけれど、整形大国・韓国ではもちろん顔を“イジる”芸能人は多い。一方で、高須的にも「YES!」とは言えないほどのビジュアル劣化に襲われている芸能人がいる。--それは、日本でもおなじみの“グンちゃん”ことチャン・グンソクである。

新番組の宣伝に登場し劣化ぶりが話題に

 日本ではKis-My-Ft2のメンバーでリメイクもされた大人気ドラマ『美男(イケメン)ですね』や、少女時代のユナと共演した『ラブ・レイン』などでおなじみの俳優兼歌手で、アジアのプリンス(ただし、“本国”である韓国以外で)として一時は引っ張りだこだった。

 そんなチャン・グンソクの「劣化」がどうにも止まらない。

 今年1月上旬、韓国版『ザ!鉄腕!DASH!!』もしくは『無人島0円生活』のような、芸能人が島で生活するバラエティ番組『三食ごはん ー漁村編』の番宣に現れ、久々に公の場に姿を見せたチャン・グンソク。なんと、超丸々と太っており、タキシードはパッツパツ、かつ妙に顔が長くなっていたのである(これは頭髪の後退によりおでこが広くなったためだと思われる)。また、太ったせいなのかむくみのせいなのか、顔もパンパンで、あの力強かった目も細くなっている。

 パッチリした目に細い顎という王子様っぽい顔立ち、そこから漂うどこかフェミニンな雰囲気と、“ザ・漢”という感じのビッグマウスっぷりのギャップが「かわいい」と日本で大きな人気を集めたチャン・グンソク。しかし、前述のように、韓国では日本ほどの人気はなく「子役上がりのパッとしない俳優」という評価が多勢を占めていた。韓国のマスコミ業界は「なぜ、日本ではそんなに人気なの?」と、不思議がっていたという(ちなみに、『冬のソナタ』のヨン様ことペ・ヨンジュンも日本では絶大な人気を博したが、韓国では「ニヤけた昼ドラ俳優」というイメージだった模様)。

 そんな韓国メディアも、今回の劣化ぶりには思わず食いついた。久々にチャン・グンソク関連のネタが各種メディアに取り上げられたという。

「見た目劣化」と「事務所の脱税疑惑」でWパンチ

 しかも、そんなショックを与えた番宣出演ののち、1月中旬にはなぜか、チャン・グンソクの同番組からの降板が発表されたのだ。「え、もしかしてあまりにも劣化ぶりがヒドくて!?」と思ってしまうようなタイミングだが、そうではなく、グンソクの個人事務所の脱税疑惑が問題だったと番組の公式発表では伝えている。

 韓国においては「兵役回避・麻薬・脱税」が最も反感を抱かれる犯罪であり、事務所の脱税疑惑は、見た目のイメージダウン以上に今後の活動に影を落とすだろう。そもそも、韓国では元からさほどの人気はないものの、やはり本拠地での打撃は痛い。また、“落ち目”とはいえ韓国以外のアジア圏ではまだまだ根強い人気があり、やはり「見た目劣化」と「脱税疑惑」のWパンチでのダメージは免れないだろう。

 グンソクは、今回の番組降板に対して、LINEの公式アカウントで「あまりにも島生活は過酷で、いつもの(カッコイイ)姿ではないので、うなぎたち(※)、ガッカリして離れていかないで」という旨のメッセージを流している。いやいや、ファンがガッカリするのは、島生活での格好悪い姿ではなく、丸々と太った身体だと思うのだが……。

 劣化問題はともかく、こんなズレっぷりが面白いチャン・グンソク。ファンではないが、追いかけたくなってきたくらいである。

※:チャン・グンソクは自分のファンのことを「うなぎ」と呼んでいる。なぜ「うなぎ」かというと、彼の大好物のため、自分にパワーをくれる存在という意味で「ファンのことも同じくらい大好きダヨ」という思いが込められているらしい。

(文/ヨコヤマユー子)