豊田陽平 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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65分、大きな背中の11番がサイドラインに立った。この日、なかなかシュートチャンスが回ってこなかった岡崎慎司に代わって、豊田陽平が投入される。UAEの守備ラインは屈強そうな体躯だったが、豊田も負けていない。残り時間のたっぷりあるから、空中戦を含めていろいろなオプションが試されるのだろう。

そう思った人も多かったはずだ。練習でもずば抜けた跳躍力を誇る豊田のヘディングを生かさないはずがない。実際、豊田も交代出場する前にアギーレ監督から「クロスが上がってくるから、中央でしっかりプレーして」と言われていた。

ところがずっとクロスが上がらない。豊田はゴール前で待ち受ける以外に、味方がボールを持つと守備ラインの後ろに飛び出す動きも何度も見せた。ちょうど日本が失点したときのような飛び出しを、繰り返し続けた。それでもパスは出てこない。

ブラジルワールドカップの前に豊田が代表に呼ばれたときも、同じようにパスが出てこなかった。今回は練習中にすり合わせをして、本人も「昔に比べたら、自分の動きをしっかり見てもらっている」と喜んでいたのだが――。

ミックスゾーンで豊田はうつむきながら質問に答えていた。

「ビハインドの状態で入って、何とか逆転したかったのですが……うーん。でも、まぁ……。自分としては監督に言われたことを守りながら、ポジショニング……点が取れるだろうと思ったポジショニングや動き出しはしたのですが……。パスを出してもらえなかったり、自分のタイミングがおかしかったのかわからないのですけど……」

「オカちゃんと試合が終わった後に聞いたんです。『(自分の動き出すタイミングが)悪かったの?』って。『悪くはないです。いいと思うんですけど、難しいですよね』って」

「それでも勝てれば良かったのですが……もう次がないので……。でも、しっかり切り替えて、次に向かってやっていきます」

最後は前を向いたが自信を失った様子だった。豊田の苦悩は続いている。

【取材・文/山本遼太郎】

▼ 豊田陽平

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑、酒井高徳、豊田陽平

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 長谷部誠、本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 長谷部誠、香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 長谷部誠、川島永嗣

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 香川真司、ハビエル・アギーレ監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 柴崎岳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 柴崎岳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 長谷部誠、香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 長友佑都

(撮影:岸本勉/PICSPORT)