敗戦一夜明け…日本協会はアギーレ体制支持を鮮明に

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 5大会ぶりの準々決勝敗退に終わったUAE戦から一夜明けた24日、日本サッカー協会の大仁邦彌会長はあらためてハビエル・アギーレ監督の手腕を評価し、アギーレ体制の継続を強調した。

 試合後、アギーレ監督の去就について「続投か?」という報道陣の質問に「そうです」と答えた大仁会長。一夜明けたこの日朝、帰国の途に就く前にシドニー国際空港で報道陣の取材に応じ、「いいチームになってきた実感がある」と、指揮官のチームづくりを評価した。

 優勝した4年前のチームと比較して、「前回のアジア杯のときより、いいチームになっている」とも指摘。「勝たないといけない試合だったと思うが、サッカーにはこういう試合もある。内容的にはチャンスをつくっていたし、いい試合だった」と振り返った。

 大仁会長とともに取材対応を行った霜田正浩技術委員長が「結果に対してどうこうというのは考えていない」と明言したように、そもそも協会としてアジア杯にノルマは設定していなかった。「結果は重く受け止めないといけない」と話す一方、試合内容や方向性、チームマネジメントの面で収穫もあったと強調する。

「W杯が終わって、次の代表に期待しているのは、選手がピッチの上で考えて判断すること。監督がアイデアを示し、選手が判断して実行する。監督も要求していたし、選手もそれに応えようとやっていた。試合の中だけでなく、練習中や宿舎でも選手同士がいろんな話をしている。4年前と比べると、大人になっているし、成熟している。進歩を感じるし、手応えは感じている」

 霜田委員長が「結果がすべてという部分が代表にはあるが、プロセスも評価しないといけない。より結果にウェイトがかかる時期はこれから出てくる。今はまだプロセス、内容を重視して、前向きに捉えていきたい」と話せば、大仁会長も「アジアは厳しいということをもう一回自覚して、W杯予選は厳しいんだぞと。それを今後に生かしたい」と、今回の経験を6月に始まるW杯アジア1次予選につなげていく方針を示した。

 大会中の14日には、2011年5月21日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節のレバンテ対サラゴサ戦をめぐる八百長疑惑で、バレンシア裁判所がスペイン検察当局からの告発を受理したとスペインで報道された。大仁会長は翌15日に日本で会見し、大会後に協会としての対応を説明すると話していたが、この日は「受理されたらという前提で話したが、今現在、(受理は)確認されていない。毎日確認しているが、まだ受理されていない」と、状況に変化がないことを明らかにした。

 スペインの司法制度では、告発が受理された段階で本格的な捜査が始まり、その結果、十分な嫌疑があると判断されれば、起訴となる。告発が受理された場合、協会としてその事実をどう受け止め、どういう判断を下すのかについて大仁会長は明言していないが、「(日本とスペインでは)司法制度も違うので、受理されたときにはそのあたりも説明したい」と、受理の事実だけでは去就問題に発展しないとの考えも示唆した。

「アギーレ監督に来てもらって良かったと心から思っている」と強調した霜田委員長。協会としてアギーレ体制の支持を鮮明に打ち出した。

(取材・文 西山紘平)