同点弾の柴崎、本田に譲られたFKを決められず「残念」

写真拡大

[1.23 アジア杯準々決勝 日本1-1(PK4-5)UAE シドニー]

 チームの勝利につながらなければ意味がない。後半36分に同点ゴールを決めたMF柴崎岳(鹿島)は「結果に結びつかなかったのなら、結果に値するプレーではないということ」と、厳しい表情で言った。

 後半9分からMF遠藤保仁に代わってピッチに入ると、直後にミドルシュートを放つなど積極的なプレーを見せた。ピッチを動き回ってボールに触り、長短のパスでチームにリズムを生んだ。

「スペースがあったので、なるべくボールタッチを多くしようと思った。動きを多くしながらリズムをつくった。いい形はできた」

 0-1で迎えた後半36分、FW本田圭佑に縦パスを入れると、パス&ゴーで動き出す。本田がワントラップから左足で落としたボールを迷わず右足ダイレクトで振り抜いた。

「イメージどおりと言えば、そう。(本田)圭佑さんが、自分が落としてほしいところに落としてくれた。結構、イージーなボールだった」。代表初ゴールを決めた昨年9月9日のベネズエラ戦(2-2)以来となる貴重な同点弾を淡々と振り返った。

 1-1のまま90分間を終えたが、延長戦でも勝負を決めるチャンスはあった。延長後半12分、本田がゴール前絶好の位置でFKを獲得すると、ポイントには柴崎と本田の2人が立った。このときのやり取りを本田が明かした。

「結論から言うと、僕が(柴崎)岳に任せた。壁の右に10番(オマル・アブドゥルラフマン)が立っていて、一番(身長が)小さかったので越えやすいかなと思った。壁にも慣れていないかなと。ああいう選手はボールが来たらよけるので。実際、よけていたし、惜しかった」

 柴崎が右足で狙ったキックは壁の右端にいたMFオマル・アブドゥルラフマンの頭上をかすめ、ゴールへ飛んだ。しかし、わずかにポストの右へそれる。「あそこはビッグチャンスだった。非常に残念です」。PK戦では3人目のキッカーを務め、冷静にGKの逆を突いた柴崎。起死回生の同点ゴールを決め、何度となくチャンスも演出しながら、チームの勝利に貢献できなかったことが悔しさを倍増させた。

(取材・文 西山紘平)