4年前の映像を見て総力戦に備える太田「何があるか分からない」

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 グループリーグ3試合をすべて同じ先発メンバーで戦ってきた日本代表。MF清武弘嗣、FW武藤嘉紀、FW豊田陽平、MF今野泰幸、MF柴崎岳の5人が途中出場している一方、まだ7人がアジア杯のピッチを踏んでいない。その中の一人であるDF太田宏介(F東京)は「今のところ(出番は)ないけど、常に出たい気持ちは持っている」と、虎視眈々とチャンスを狙っている。

 準備はできている。「前回大会もずっと(テレビで)見ていたし、ベスト8の試合で伊野波くんが決めたシーンは今日、YouTubeでも見た」。前回大会の準々決勝では地元のカタールと対戦し、後半にDF吉田麻也が退場する数的不利の状況から3-2で逆転勝ち。出場停止のDF内田篤人に代わって国際Aマッチ初先発となったDF伊野波雅彦が後半45分に決めたA代表初ゴールが劇的な決勝点となった。

 負傷者や退場者、出場停止など相次ぐアクシデントに見舞われながらも、そのたびに代役として出場した選手が活躍した前回大会。準決勝の韓国戦ではMF細貝萌、決勝のオーストラリア戦ではFW李忠成と、いずれも途中出場の選手がゴールを決めた。

 テレビ観戦していた4年前の激闘の数々について「今も記憶にある」と話す太田は、だからこそ控え選手の重要性を認識している。「何があるか分からない部分がこの大会にはある。しっかり気持ちの部分で準備できるように、4年前の準々決勝や韓国戦の映像も見た」。決勝トーナメントを迎え、大会はいよいよ佳境に入る。「このまま何事もなく終わるとは思えない」。自分がチームの力になる時をイメージしながら、総力戦に備えている。

(取材・文 西山紘平)