『「徹子の部屋」40周年Anniversary Book』ぴあ

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徹子の部屋40周年アニバーサリーブック』がすごい。
表紙の黒柳徹子さんは、パンダのぬいぐるみを持つシンデレラ姿。
インパクトあるなぁと表紙をめくると、その裏は、ど真ん中にただ「ルールル ルルル ルールル ルルル」と書いてあるだけ。
「徹子の部屋」だと知らなければ、メンヘラ少女の秘密日記かと勘違いしそうである。

巻頭は、インタビューと笑顔の徹子さん写真で構成された「黒柳徹子が語る『徹子の部屋』1976〜2015」。
40年間、ゲストは約一万人。それでも全く飽きずに続けていられるのは“責任感ではなく好奇心があったから”と語る。
「もし徹子さんご自身がゲストで来られたら、どんなことをお話されますか?」という質問の回答が、
“実はそれ、以前にCG(コンピュータグラフィック)を使ってやってみようかという話もあったんです”。
おおお、ぜひ観てみたい。
「“あなたはどういう人ですか?”と聞いてみたいです。とても答えづらいと思いますけど」。
巻頭インタビューで驚いたのは、徹子さん、顔は同じ笑顔なのに、写真8枚の衣装が全部違うこと。
“番組の中で同じ衣装を2回着用しないよう、きちんと写真撮影し、記録している”というこだわりが、ここにも!?

「技術スタッフ座談会」では、トーク番組なのに胸元のピンマイクではなくガンマイクを使っている理由が判明。
“ゲストの方の衣装をより綺麗に見せたいという黒柳さんのこだわりのひとつ”だとか。
他にも、いろいろなこだわりが垣間見れる。
お笑い芸人さんの方がゲストに来ても“本当に面白くないと笑わない”。
徹子さんの玉ねぎヘアは上から照明をあてると“思わぬところに影ができる”ので低め。
“編集をできる限りしないという方針。なので生放送と同じ緊張感があるんです”。
リサーチや打ち合わせも丹念にやる。
ちなみに徹子さんが手元に置いているメモは、148mm×105mmの特注サイズ。鉛筆は2B。枚数はおよそ16枚。
といった「徹子の部屋トリビア」ページもある。

資料部分も充実。
『徹子の部屋』全放送ゲストリストは、日付とゲストの名前がずらーっと並ぶページ。
これが全部で39ページもあって、本誌のおおよそ1/3をしめる。
オールカラーなのになんて贅沢なつくりだ。
放送の誌上再録は、第一回目の森繁久彌の他、森光子、池内淳子、緒形拳、竹野内豊、寿美花代&高嶋政伸。

記念すべき放送第一回目の写真も掲載されていて、これからの「徹子の部屋」がより楽しくなる一冊。
(米光一成)