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ドワンゴとカラーが日本アニメーションの可能性を探るプロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」の作品群を紹介する特番「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第9回放送が、1月19日に「ニコニコ生放送」にて生中継された。

番組には、1月16日に「日本アニメ(ーター)見本市」の公式サイトにて公開された第9弾作品『電光超人グリッドマン boys invent great her』を監督した雨宮哲氏とキャラクターデザインの芳垣祐介氏が出演。本作は、1993年〜1994年にTBS系にて放送された円谷プロダクション制作の特撮TVドラマ『電光超人グリッドマン』をアニメ化という形でリバイバルした作品で、原作を知るファンから「完璧な再現度!」と絶賛されている。

本作の監督を務めたのは、『ブラック★ロックシューター』(2012年)で絵コンテ・演出、『インフェルノコップ』(2012年)でシリーズディレクター、『キルラキル』(2013年〜2014年)で副監督を務めた雨宮哲氏。原作の特撮TVドラマ『電光超人グリッドマン』の再放送を中学生の頃に見ていたという雨宮監督は、「特に好きなのはデザイン。アニメ寄りなんですよね」と熱弁し、「日本アニメ(ーター)見本市では最初、オリジナルを作ろうとしていたのですが、面白くないなと。そんな時に『電光超人グリッドマン』のお話があったので」と、制作の経緯を明かした。

本作でキャラクターデザインを担当したのは、『天元突破グレンラガン』(2007年)や『Panty & Stocking with Garterbelt』(2010年)、『キルラキル』(2013年〜2014年)で原画を務め、2013年に公開されたオムニバス映画『SHORT PEACE』の1エピソード『GAMBO』では2Dサポート、『ブラック★ロックシューター』(2012年では2D作監を務めた芳垣祐介氏。実は、今回のオファーを受けてから初めて『電光超人グリッドマン』を見たという。

芳垣氏は、最初は「できることしかできないので、がんばるしかないな」と感じていたそうで、「雨宮さんが描いたキャラクター原案があって、モデルもあったので、そっちから離れないようにしました」と制作時の苦労を吐露。すると雨宮監督は「どう描いてもオリジナルには勝てないっていうのはあります」と補足しながら「もちろん、許可はいただいているのですが、これを公式のものだとあまり捉えすぎないでほしい。勝手に描いて勝手に進んでいったものなので。同人みたいなものかな」と本作を解説した。ほかにも、「ラストシーンのTVはひとつひとつすべて手描き」だったことや「効果音は当時のものを使用」といった制作秘話が続々と明かされていく。

アニメ特撮研究家の氷川竜介氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナーでは、"ワンダバ(合体BANK)"をテーマに講釈。氷川氏は「『サンダーバード』は発進するまで1分近く延々とやっていました。それが見せ場になっていて、日本のアニメにも影響を与えました」と1965年に放映されていた人形劇による特撮番組を例に出し、「変形とか出撃に長い尺をとって見せることをワンダバと呼びます」と"ワンダバ(合体BANK)"を説明する。それが今回の『電光超人グリッドマン』でも継承されていたことを喜びながら指摘すると、雨宮監督は「その通りだと思います」と深く頷いていた。

クリエイターのパーソナルな部分に迫る「クリエイターの法則」のコーナーでは、「あなたにとって子供の頃のヒーローは?」という話題に。雨宮監督は1988年に放映されていた特撮番組『電脳警察サイバーコップ』を挙げ「『サイバーコップ』もアニメにしたいですね」と語ると、芳垣氏もすかさず「じゃあ、『サイバーコップ』(笑)」と追随し、視聴者の笑いを誘っていた。

最後に「あなたにとってアニメとは?」という質問が両氏に問いかけられると、芳垣氏は「人様」と回答し「人に届いてほしい」と答えると、雨宮監督は「オタクとジャリ番」と回答。「オタクと子どもが見るものであってほしい。格がつかない方がいいなと」とアニメに対する自身の姿勢を語った。

1月23日には第10弾作品『ヤマデロイド』が「日本アニメ(ーター)見本市」の公式サイトで公開。監督を務めた堀内隆氏と江本正弘氏をゲストに招き、『ヤマデロイド』の上映や作品に込めた思いや制作秘話などを解説する特別番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第10回が、動画サービス「ニコニコ生放送」にて1月26日22:00から生中継される。

「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀ヱヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。作品は公式サイトおよび公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。

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(はらだともや)