中国メディアの新華社は18日、トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)の「ミライ」を発売してから1カ月で1500台を受注したことを伝え、2015年の年間販売計画である400台を大きく上回ったと報じた。(写真は新華社の18日付報道の画面キャプチャ)

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 中国メディアの新華社は18日、トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)の「ミライ」を発売してから1カ月で1500台を受注したことを伝え、2015年の年間販売計画である400台を大きく上回ったと報じた。

 ミライの受注がわずか1カ月間で年間販売計画の4倍弱に達したことについて、記事は「トヨタは生産能力を2017年には3000台まで引き上げる計画」だと紹介。さらに、トヨタ側の発表として、1500台の受注のうち、政府機関や企業から840台、個人ユーザーから660台を受注したと紹介、「個人からの受注は予想を大きく上回るものだった」と驚きを示した。

 続けて、トヨタは15年にミライを日本国内で400台を販売し、300台を輸出する計画だったと紹介する一方、「日本国内の需要だけで当初の計画を大きく上回ってしまった」と指摘。さらに、トヨタの現時点におけるミライの生産能力は年700台であることを挙げ、「注文したユーザーは納車まで1-2年かかる可能性がある」と紹介した。

 また、トヨタはユーザーの期待にできるだけ早く応えるため、追加投資したうえで生産ラインを増設するとし、「3年以内に生産能力を現在の4倍に引き上げる」と伝えた。

 記事はミライについて「水素を充填するのにわずか3分しかかからず、航続可能距離はガソリン車に劣らない650キロに達する」と紹介、さらに1キロあたりの燃料代はわずか10円だと伝えた。さらに、燃料電池車にはエンジンの音がなく非常に静かで、加速も優れていると紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は新華社の18日付報道の画面キャプチャ)