清武弘嗣 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

写真拡大 (全15枚)

練習を見ていると、清武弘嗣の体はキレている。巧みなボディコントロールと正確なボールコントロールが目立っている。だが、清武は前半のキックオフの時にはピッチにいない。後半に入ってから投入されるという試合が続いている。

ヨルダン戦でも49分から登場。ところが後半に入って攻勢に出るヨルダンに対し、日本はじっくりと相手の攻撃を受け止めている時間帯だった。清武は入った途端に守備に追われることになる。攻撃を主にする選手にとってストレスフルな起用方法だろう。そんな自分の使われ方を清武はどう思っているのだろうか。

「途中から出る難しさはとてもあります。今日は(長友)佑都君とのマークの受け渡しでやられてしまうシーンが何度もあったので、そこはすごく反省しなければ行けないと思っています。今日は自分が最終ラインに入ってしまう場面が多々あって、そこから攻撃に行っていたので疲れました」

前に行こうとしては、後ろに下がる。そんなシーンが続いて、とうとう清武の足は止まり気味になってしまった。試合終了間際には、自分の前に転がってきたボールも、無理矢理体を入れることはできなくなってしまっていた。

「まぁ、でもこうやって今は使われたら、途中からでもいいパフォーマンスをしなければいけない。それに今日はチームが1点じゃなくて、2点を取って、そして失点ゼロで勝ったというのはとてもよかったと思います」

「しっかり守備はできているので、それがいいと思うんです」

清武はそう言うと、ニコリとした。練習後の清武も、いつも明るく挨拶をしながらミックスゾーンを通り過ぎていく。口には出さないストレスがあるのだろうか、うまく消化しながら取り組んでいるようだ。そしてチームメイトのことにも気を配る。

「今日は(香川)真司君が追加点を取ったのが大きいんですよ。日本代表にとってすごく大きな1点だと思います。これで日本代表も勢いづくと思いますし、真司君も勢いが出る。本当に大きな、大きな1点なんですよ」

次は自分が、という野心を清武は出さない。与えられた役割を精一杯こなす人物だ。

「途中出場の選手が活躍して、ゲームを読みながらいいプレーをして試合を終わらせるというのは大切なことなんです」

そんな話をしている後ろを、香川が通りながら清武の腕をグッと押して笑って通り過ぎた。

【取材・文/山本遼太郎】

▼ GK川島永嗣も駆け寄り、喜びを分かち合った

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 柴崎岳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 遠藤保仁

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 岡崎慎司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 乾貴士

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 吉田麻也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 森重真人

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ ハビエル・アギーレ監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ テニスの錦織圭も応援に回った

(撮影:岸本勉/PICSPORT)