MOMの香川真司「一番重要なのは勝ったこと。ゴールはそのあと」

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 日本代表は20日、アジアカップのグループリーグ最終戦で、ヨルダン代表と対戦。本田圭佑と香川真司のゴールで2−0と勝利し、3連勝でグループDの首位突破を決めた。

 マン・オブ・ザ・マッチには、82分にチーム2点目を決めた香川が選出された。代表では、2014年6月6日のザンビア代表戦以来となる9試合ぶりの一発。会見では「素直に嬉しかった」と語ったが、引き締まった表情は、既に決勝トーナメントを見据えていた。

 フル出場した香川は「すごくタフなゲームになると思っていたし、相手もすごくアグレッシブに来た」と振り返る。自身のゴールは、終盤に左サイドを抜け出した武藤嘉紀からのクロスを蹴りこんだ形。「後半に相手の圧力が更に高まった中で上手く失点せず、カウンターから2点目を取れたことは理想的だった」と語った。

 久しぶりのゴールだったが、口をついて出てくるのはチームへの思い。「完封で勝てたことが、何よりも良かった」という言葉とともに、「一番重要なことはチームが勝ったこと。それを自分にも言い聞かせたい。自分のゴールはそのあと」と続いていく。ゴールにはGK川島永嗣まで駆けつけた祝福ぶりだったが、「仲間がすごく喜んでくれたことは嬉しかった」と明かす。

 首位突破も束の間。中2日の23日には、グループCを2位通過したUAE代表との一戦が迫る。「もう負けられないので、まずは勝つことを考えたい」と、安堵とは程遠い表情だった。