太陽系外縁には「地球サイズの惑星」が2つ以上ある:天文学者の主張

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「太陽系外縁天体」と呼ばれる天体群を分析した結果、太陽系の外縁部には、まだ発見されていない、地球サイズの惑星が複数存在する可能性があるとする研究が発表された。

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太陽系外縁の凍りついた世界には、まだ発見されていない、地球と同じくらいの大きさの惑星が、少なくとも2個潜んでいる可能性がある。

この主張の根拠となったのは、「太陽系外縁天体」(trans-Neptunian objects:TNO)と呼ばれる天体群の軌道分析だ。

こうした「未知の惑星」は、地球から200AU(AUは天文単位。地球と太陽の間の距離=1AU)以上離れた場所にあると見られる。研究に取り組んでいる科学者たちによると、もしこの主張が裏付けられれば、この発見は天文学にとって「まさに革命的」なものになるという。

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分析の対象となったのは、13の太陽系外縁天体だ。そのうちのひとつである準惑星の「セドナ」は、2003年に発見された天体で、太陽の周囲の非常に離れた距離を長円形の軌道で回っている(近日点は76AU)。こうした天体の軌道は、予想どおりの動きを見せるのではなく、「思いがけない」もの(であり、ほかの何かの影響を受けていると考えられる)という。

論文の主執筆者である、マドリード大学のカルロス・デ・ラ・フエンテ・マルコスは、「最もありそうな説明として考えられるのは、海王星冥王星よりも離れたところに、未知のほかの惑星が存在するというものだ」と話している。

「まだ発見されていない惑星」の正確な数は不明だが、少なくとも2個、恐らくはもっと多いことが計算で示されている。これらの新しい惑星は、海王星よりも遠い軌道を回っており、ほかの小さな天体に与える引力から推測して、地球よりも大きい可能性がある。

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まだ発見されていない、遠く離れた惑星の存在を科学者が推測するのは今回が初めてではない。2012年には、「オールトの雲」(太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群)の中で、「2012 VP113」と名付けられた準惑星が見つかった。これは、冥王星よりもはるか遠くにある氷と塵でできた天体だ(発表は2014年3月。近日点は80AUとされ、「太陽から最も遠い軌道を回っている天体」とされた)。その軌道は、最大で地球の10倍の大きさがある、暗くて氷に閉ざされた惑星の影響を受けていると推測された。

「海王星よりも遠い軌道を持つ別の大きな惑星が(複数)ある」とする主張に関しては、コンピューター・モデルにもとづけば不可能だとする批判もある。しかし最近、「おうし座HL星」から100AU以上の距離で、惑星から遠く離れて形成された塵の円盤が周回していることが発見された結果、恒星から非常に離れた距離で惑星が形成される場合もあることが示されている。

数カ月後にはさらに多くのデータにもとづく結果が発表される予定だ。

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「セドナ」と他の天体の大きさの比較。IMAGE BY NASA/JPL-CALTECH

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