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JR中央線の三鷹駅北口から、徒歩で5分ほどのところにある和菓子店、「和匠 高円(たかまど)三鷹本店」。街のゆったりとした風景に馴染む店構えのこのお店に、美味しいだけでなく「体にやさしい」和菓子があるという。高円の職人であり、代表取締役を務める加藤政行さんにお話を伺うことができた。

高円は、1991年に創業した和菓子の名店。どら焼きや豆大福など、普段気兼ねなく楽しめるお菓子が並ぶ。「お客様は、地元の方だけでなく、電車やバスを乗り継いで来店くださる方もおられます」。高円には、体にやさしい和菓子があると聞いたのですが…。

加藤さんが見せてくれたのは、高円の看板メニューであり、沖縄の黒糖をたっぷり使ったどら焼き「風うらら」と、みかんの蜂蜜を使い専用の窯でじっくり焼き上げた「天空窯カステラ」。早速どら焼き「春うらら」を頂くと、たっぷりの餡にしっかりした甘みがたまらなく美味しい。

「このどら焼きとカステラは、ある特別な糖を使って作られています。糖の吸収スピードが穏やかで、血糖値を早く上げ過ぎない、パラチノースという糖です。糖尿病などの疾患がある人でも安心して食べられるということで、5年前に採用しました。

元々うちは体に良い和菓子をテーマに、着色料も含めて天然の素材だけを使ってきました。より安心して食べられる食材を探す中で、『面白い砂糖があるから、使ってみないか』と教えてもらったんです。強い興味をもち、あれこれテストしながら出来上がったのが、このどら焼きとカステラというわけです」

○将来は老人ホームでも提供したいですね

体にやさしい和菓子との噂を聞きつけ、「入院中の家族のお土産に」と指名買いしていくお客様もいるという。

「『このどら焼きは大丈夫なやつね?』なんて仰ってくださいますよ」

和菓子の名店が、そんなユニークなカタカナのお砂糖を使っているというのは少なからず驚きだが、味などに影響はないのだろうか。

「実は通常のお砂糖と甘さの質が変わらないんですよ。健康のために和菓子の砂糖を減らすと、味の骨格が崩れてしまう。パラチノースをお砂糖に混ぜることで、味を壊さずに健康にも気を使った和菓子を作ることができています」

将来的には、体にやさしい和菓子のレシピをさらに作り、老人ホームなどでも美味しく食べてもらいたいという。

「通常のお砂糖と比べると、決して安くはありません(笑)とはいえ『風うらら』の値段は160円(税込)ですから、価格への影響という点で見れば微々たるものです。それに、ここでしか買えない和菓子を作りたい、という思いを持ってすれば、やはり魅力的ですね。こんなお砂糖、他にはないですから」

美味しいだけでなく体にやさしい和菓子を取り扱う高円。寒さが続き外出を控えたくなる時期ではあるが、皆さんも一度、足を運ばれてみてはいかがだろうか。

(増田町)