離乳食はいつから始める?スタート時の目安とは

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はじめての離乳食、気になることってたくさん。そこで、離乳食インストラクター協会代表の中田馨さんのWEB上離乳食レッスンがスタート。第1回目のテーマは「離乳食の始めどき」です。

こんにちは!離乳食インストラクター協会代表の中田馨です。私は離乳食講座を開催するほか、17年間0歳児ばかりの保育所で保育士もしています。そんな毎日の中で、お預かりしている赤ちゃんがある一定の目安に近づいたらママに声をかけています。『そろそろ、離乳食をはじめてもいいかもしれませんね』と。今回は多くのママたちが悩む離乳食の始めどきについてお話しします。


離乳食の始めどき〈8つのサイン〉

離乳食を始める目安はいくつかあります。厚生労働省の<授乳・離乳の支援ガイド>によると、「離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物をはじめえ与えたときを言う。その時期は生後5,6か月頃が適当である。」と書かれています。とはいえ、赤ちゃんにはそれぞれ個人差があります。私の考える、そろそろ離乳食をスタートさせてもOK!という目安は下記の8つです。


生後5,6か月ごろ

第1の目安は「生後5,6か月ごろ」ということ。5か月よりも早くはじめることはおススメしません。


首が座っていて、支えると座れる

発達が良好なことも離乳食が始められるかのポイントです。食べ物を噛んで飲み込むには、上半身がきちんと起きていることが大事です。


生活のリズムが整ってきた

「寝る・起きる・授乳する」など、1日を通して時間が一定になってくることも、離乳食開始のサインです。


ミルクやおっぱいを十分に飲んでも満足していない

ミルクだと量で分かりやすいのですが、例えば200ml飲んでも4時間もたずに、「お腹すいたよ〜!!」と泣いている場合。そろそろ離乳食開始ですよ。


食べ物に興味を示す、手を出す

大人が食べている食べ物に興味を示し、「じっと見る」「口を開ける」「モグモグする」「よだれを垂らす」「手を出す」などしていませんか?赤ちゃんが食べ物に興味を示すことはとっても頼もしいことですね!


スプーンなどを口に入れても舌で押し出さなくなってきた

口に入ったものを舌で押し出すのは「哺乳反射」と言って赤ちゃんがもともと持っている反射です。その哺乳反射が少なくなってきたら、口の中が離乳食を受け入れる準備が始まったということです。


赤ちゃんの体調が万全!

いろいろな目安をお話ししましたが、赤ちゃんの体調が万全なことがとっても大切。風邪をひいている、熱がある、下痢をしている。そんな時は、離乳食開始は少しだけ見送りましょう。


ママの心の準備がOK

なんだかんだ言っても、ママの気持ちが大切です。離乳食を開始したら365日毎日赤ちゃんの食事作りが始まります。「5か月になったけど、もう少し後にしようかな」でもOKです。

赤ちゃんが楽しく離乳食を食べるには、離乳食を作るママが楽しく離乳食を作れる環境が一番大切です。赤ちゃんは「そろそろ離乳食だよ」と言うサインを発しています。そのサインを見逃さず、ゆっくりママも心の準備をしてくださいね。

著者:一般社団法人 離乳食インストラクター協会 中田馨

兵庫県西宮市出身。2002年より0歳児専門保育所を経営。第1子の離乳食につまづいたことから離乳食に興味を持ち、第2子の離乳食開始と同時に離乳食ブログを開始。2014年に一般社団法人 離乳食インストラクター協会を設立。離乳食インストラクター養成講座や子育て中の方を対象とした離乳食の講義・料理教室などを中心に活動している。

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