画像はエプソンイメージングギャラリー エプサイトのスクリーンショット

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2月20日(金)から3月12日(木)まで、写真家・北島敬三さんの写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」が、東京・新宿にあるエプソンイメージングギャラリー エプサイトにて開催される。

既存の芸術と一線を画し、公に発表することを目的とせず自発的に制作されたアウトサイダー・アートの象徴的存在として語られるアーティストの自室を撮影した企画展となる。

孤高のアーティストが暮らした自室の稀有な写真



1892年、アメリカ・シカゴに生まれたヘンリー・ダーガーさん。

自身の死の半年前まで、60年間に渡り執筆し続けた「非現実の王国で」(正式名称「非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語」)は、生前、一切人の目に触れることなく制作され、300枚の挿絵と1万5000ページ以上のテキストからなる「世界一長い長編小説」として、アウトサイダー・アートの代表例とされている。

異様とも言える妄想の世界をつづったこの作品は、彼の死後に発見され大きな評価を得て、その魅力から日本でも圧倒的な注目を集めた。

掃除夫をしながら孤独に暮らし、人知れず制作に取り組んでいた彼の自宅は、死後27年間そのままの状態で保管された。写真展では、その貴重な自室を、2000年に取り壊される直前、写真家である北島敬三さんが撮影した作品を展示。

テーブルの上にひしめく絵の具、少女の写真や挿絵の切り抜き、手製の本、部屋を囲むように飾られた絵画、執筆に使ったであろうタイプライターなど、鬼気迫るような部屋の様子が写し出されている。

今なお多くの謎に包まれたアーティストであるヘンリー・ダーガーさん。この写真展に足を運べば、その生活した余韻がうかがい知れるかもしれない。