東レ・パンパシフィックオープンテニスは、東京体育館で大会2日目を向かえた。

 第1コートの第1試合には、先の全豪オープンで2回戦進出を果たし、勢いに乗る中村藍子が登場。相手は普段から仲の良い不田涼子。先輩中村が不田の挑戦を受ける形となった。

 立ち上がり、中村には明らかに硬さが見える。第1のサービスゲームをいきなりブレークされると、その後もフィニッシュショットを躊躇するような、やりにくそうなプレーが目立つ。ミスも多く、結局第1セットはいいところ無く3−6で落としてしまう。

 続く第2セット序盤も、不田の伸びのあるストロークがコート深くに決まる。中村は第4ゲームをブレークされ、1−3と窮地に追い込まれた。しかしここから、中村のテニスが変わり始める。それまでは、不田の強打に付き合うストローク戦が多かったが、徐々にドロップショットやスライス、ロブなど緩急をつけたショットが目立つようになると、不田はそれまでのリズムを崩しミスが多くなる。逆に中村のミスは減り、第5ゲームから続けて3ゲームを取り、4−3と逆転。そのまま押し切って第2セットを6−4で取り返した。

 流れを掴めば、やはり中村は格が違った。第3セット途中、スマッシュをボールガールにぶつけてしまうハプニングも起きたが、笑顔を見せる余裕があった。ラリー中も相手の動きの裏を取るショットが増え、強打で押し切らずに冷静に状況判断する。最後は6−2で第3セットを取り、中村が2回戦に駒を進めた。

 試合の流れの中で状況判断し、対応していくテニスを身につけた中村。グランドスラムに次ぐグレードの大会での勝利は、自身の目標とするランキング100位入りに大きく前進する1勝となった。

 ○中村藍子 x 不田涼子 3-6,6-4,6-2