八百長疑惑が拭えないまま、豪州で開幕したサッカーのアジア杯で指揮を執り続けるハビエル・アギーレ監督。日本サッカー協会は事情聴取で否認されたことをいいことに頬かぶりを決め、優勝で禊を済ませようという魂胆だ。しかし、これに「待った」をかけているのが他ならぬ政府。アギーレ問題が、2020年東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設費捻出の足かせになっているからだという。

 政府は総事業費を1692億円と想定し、このうち500億円をtoto(サッカーくじ)の収益で賄い、残りを国と東京都が負担する方針を決めている。'13年度のtotoの売り上げは1080億円。あと5年あり、現状のままでも500億円程度は十分可能なのだが、資材高騰の影響から「総事業費は2000億」に上方修正が予想され、totoもまた増額を求められている。そこで浮上したのが「プロ野球」のtoto導入だ。
 「過去に“黒い霧事件”の八百長騒動があり、これまでは難しいとされてきたが、試合結果をコンピューターがアトランダムに選択して最高6億円が当選する『BIG』が販売されたことで流れが変わった。12球団からなるプロ野球は6試合しかないが、日本人選手が活躍するメジャーの試合も組み込むことで面白みも増し、売り上げは確実に計算できる、というのが政府首脳の考えです」(スポーツ紙記者)

 そこに降って沸いたアギーレ監督の八百長疑惑。スペインの司法当局の審判がどう下されようと、八百長の文字がマスコミに出るたびにtotoの売り上げは減り、プロ野球の導入にも反発が強まる。政府筋は「泣いて馬謖を斬れ!」の指令を出しているという。
 テレビ視聴率が低迷するプロ野球界もtoto参入は歓迎しており、政府を後押し。アギーレ・ジャパンがアジア杯で優勝し、居座られるのだけは勘弁願いたいというのが本音だが、そうなれば、政府は八百長疑惑を理由に公益財団法人の取り消しをにおわせることまで考えている。

 どうやら就任5カ月での解任は避けられそうにない。