売却地の土壌汚染で

【ライブドア・ニュース 2日 東京】 − カネボウ<3102>は2日、日本オルガノンに売却した大阪市内の土地での土壌汚染に関して、オルガノンから損害賠償請求訴訟の提起を受けたと発表した。

 オルガノンは、カネボウから取得した大阪市内の土地の一部で土壌汚染が判明したと主張。土地の評価損44億7381万4000円分の損害賠償を求めている。同地はカネボウ中央研究所が1945年から99年3月まで使用していた。その後の99年4月から03年12月まで、オルガノン本社と医薬研究所が置かれていた。03年の本社移転に伴い、「土壌汚染対策法」上の土壌汚染状況調査やボーリング調査で、汚染が判明した。

 調査で検出された重金属類や揮発性有機化合物のうち、テトラクロロエチレン(環境基準の288倍)とトリクロロエチレン(同5800倍)については、オルガノンの使用実績はないという。ライブドア・ニュースの電話取材に対して、オルガノンの担当者は、「カネボウから土地を購入するとき、汚染の可能性についての言及はなかった」と語った。

 現在敷地は万代塀で囲まれており、24時間監視体制のもと立入禁止措置が取られている。鉛が検出された土地の一部裸地部分については、シート養生による飛散防止措置が取られている。大阪市環境科学研究所の調査結果によると、近隣住民への健康への影響もほとんど考えられないという。

 カネボウは、今回の問題について「支払義務はないと考えており、裁判において当社の正当性を主張していく」というコメントを発表している。【了】

ライブドア・ニュース 比嘉杏里記者