サミュエル・エトーのサンプドリア移籍がすべて決まった。16日、パリで交渉が行われ、取引がまとまったようだ。エヴァートンとはすでに合意していたが、選手とも合意に達した。2年半契約、年俸180万ユーロ(約2億4000万円)となる。契約満了後の幹部就任の可能性もある。

エトーは18日にイタリア入りし、19日にメディカルチェックを受ける予定。古巣との対戦に間に合うように急いでいるところだ。21日にはコッパ・イタリアでサンプドリアがインテルと対戦する。

なお、クラウディオ・ヴィゴレッリ代理人は『Secolo XIX』で、次のように話している。

「エトーはジェノヴァを選んだ。気合が入っているよ。直近になってからサントスのオファーがあった。金銭的にはより良い条件だったが、彼は関心ないんだ。彼の家族はミラノに住んでいる。彼はキャリアを終えるのにジェノヴァのようなアツい場所を夢見ているんだ。彼はジェノヴァに住むよ。言われているような行ったり来たりじゃない。彼は素晴らしいプロフェッショナルだ。どこへ行ってもうまくやってきた」

バルセロナで5年にわたってリーグ制覇3回、チャンピオンズリーグ優勝2回を経験したエトーは、ズラタン・イブラヒモビッチ移籍のトレード要員として2009年にインテルに加入。1年目に3冠を達成した。

2シーズン後、アンジ・マハチカラのビッグオファーをうけたが、2年後にロンドンへ移籍。チェルシーでジョゼ・モウリーニョ監督と再会した。だが、同監督との2度目の仕事は1度目ほどうまくいかず、モウリーニョ監督が彼の年齢に皮肉を述べたこともある。エトーは3月10日で34歳だが、モウリーニョ監督は「実際に何歳かは分からない」と述べ、騒動となった。

だが、サンプドリアはこのことに関心がないようだ。マッシモ・フェレーロ会長は、エトーがセリエAで違いをつくるのに適切な年齢だと考えている。