日本vsイラク 試合後の選手コメント

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[1.16 アジア杯D組 日本1-0イラク ブリスベン]

 日本代表は16日、アジア杯グループリーグ第2戦でイラク代表と対戦し、1-0で競り勝った。日本は前半23分、FW本田圭佑の2戦連続となるPKで先制。その後は追加点を奪えなかったが、守備陣が2試合連続の無失点に抑え、2連勝を飾った。

以下、試合後の選手コメント

●FW本田圭佑(ミラン)

「スペースを与えると怖いなというのは何人かの選手の迫力を見ても感じていた。一気に引き付けてワンツーで来るようなシーンもあった。分析どおりでもある。分析でも非常に速い攻撃をしていた。その点、前半は非常に集中していたと思う」

―シュートのこぼれ球に詰めてPKを獲得した。

「僕自身、外したところはしょうがないと思っているので。それよりもああいったビッグチャンスをあと3、4本つくれれば、7、8本は外さないだろうと。得点を量産する選手というのはそういう考え方じゃないかと思っている。もちろんビッグチャンスを決めるところは一生懸命やる。次、来たら決めようと思うのは当たり前。それでも決められない可能性があるのがサッカー。それよりも今日あった3本のチャンスを6本にするためのフィジカル的要素、駆け引きの要素、周りとのコンビネーションを高めていきたい」

●FW岡崎慎司(マインツ)

―得点後に本田と敬礼のパフォーマンスをやっていたが?

「前にやろうと話していたので。格好いいなって。あんまり意味はないです(笑)」

―PKでの1点に終わった。

「自分を含めてチャンスを外した。それに尽きる試合。ダイレクトだったり、細かいパスでつないで、相手(の守備)もルーズだったけど、そこを突けたのはよかった。ただ、最後のところで決めないと。個人的には自分が決めたかった」

―チームとして決定機を生かせなかったが?

「もう一つ、失点せずに我慢するというテーマもあった。それは達成できた。次、勝つか引き分けないと突破が(自力で)決まらないけど、気が抜けないという意味では、そういう試練も大事。真剣勝負が続くほうが成長の糧になる。大事な試合で勝ち切りたい」

―2戦連発とはならなかったが?

「点を取るポジションには入っている。次は決めるだけ」

●FW乾貴士(フランクフルト)

「1-0だけど、勝てたことは大きい。内容も悪くないし、いい試合ができたと思う」

―暑さは?

「もちろん暑かったけど、みんなしっかり走り切ってつかんだ勝利だったと思う」

―立ち上がりからチャンスに絡んだ。

「左サイドで間のスペースが空いていた。そこでつなげばチャンスになったし、狙いどおりできた。相手が中途半端に引いてくれた」

―PK獲得につながった香川へのパスは狙いどおり?

「最初はマイナスを狙おうかと思ったけど、相手も(コースを)切っていた。(香川)真司も動き直してくれて、股しかなかった。思い切って、一か八か狙った」

―攻撃の連係も上がってきた?

「(香川)真司が間で受けてくれて、そこに当ててワンツーとかもやりやすかった。ヤットさん(遠藤)が間に入れてくれるパスも良くて、動きやすくてやりやすかった。(長友)佑都くんとの関係もよくなってきている」

●FW武藤嘉紀(F東京)

「監督からも『1対1は全部仕掛けろ』と言われていた。あの時間帯に出場したのもあって、まずしっかり守備から入ろうと思った。攻撃に参加したら得点のチャンスをつくらないといけないと思っていた。ゴールにつながらなかったのは仕方ないけど、そこまで行けたのはよかった」

●MF遠藤保仁(G大阪)

「まずはチームが勝てたことが非常にうれしいし、内容的にも攻守のバランスが良くなっていたので、向上していると思う。また良い手応えをつかめたと思う。150試合を勝利で迎えることができたのは良かった」

―記念ユニフォームや胴上げがあった。

「ユニフォームはチームが用意してくれたのだと思う。ありがたいことです。(胴上げは)勝てたからやれた。本当にみんなのサポートのおかげだと思うので、ありがたい。ユニフォームがあるというのは知らなかった。何かしらあるというのは思っていたけど」

―最初のころはここまで来るとは思っていなかったのでは?

「代表に入って活躍したいというのは目標の一つではあったが、ここまでやれるとは想像していなかった。試合に出るようになって、できる限り伸ばしていきたいという思いがあった。まだまだ止まるわけにはいかない。また前を向いてやっていければいい」

―印象に残っている試合は?

「今日の試合ももちろん印象に残るし、デビュー戦も初ゴールも印象に残っているし、W杯の試合も。一つに絞るのは難しい」

―ドイツ代表の鉄人マテウスに並んだ。

「マテウスと比べるとマテウスに失礼。でもこれだけ積み重ねてこられたのは自分でも誇りに思う。自分の中で自慢できることがまた一つ増えた。現役中は自慢しませんが。現役が終わってから自慢したい。もちろんまだまだ成長していきたい。今ここでやっているポジションでも新たな発見がある。楽しみながら記録も伸ばしていければうれしいと思う」

―何歳までこれを続けたい?

「いつ呼ばれなくなるかも分からない。呼ばれ続けるためには高いパフォーマンスを続けなければいけない。一戦一戦全力を尽くしてやっていきたい」

―試合については?

「前回よりは今日は低い位置でやっていたけど、決めるべきところで決めていれば3、4点入っていてもおかしくなかった。でも形的にはだいぶ良くなってきたと思う。守備の面でも安定してきた。怖さがあるのはセットプレーだけだったし、そこもしっかりと集中して守れていた。全体的に見れば、また一つチームとして成長できたと思う」

―ヨルダン戦に向けて。

「負ければどうなるか分からないし、今日出た課題を次に生かさないといけない。勝って1位通過したいと思う。一つひとつ課題をつぶしながら、攻撃面でも今日以上のものを残していきたい」

―形として良くなったというのはどういうところ?

「流れの中でボックス内でチャンスをつくれているというのは一つ前進したところかなと思うし、クロスからのチャンスもあった。前回よりは迫力を持って攻撃できていたと思う」

●MF香川真司(ドルトムント)

「最少得点だけど、タフな試合だった。勝ち点3が取れてよかった」

―チャンスはあったが?

「前半のチャンスに決め切れなかったのは悔しい。こういうところで取れないのは悔しい。次に切り替えてやるしかない」

―インサイドハーフには慣れてきた?

「徐々に良くなってきている。最後の精度のところで2、3点目が取れたらもっと楽に勝てた。その精度、質を上げていきたい」

―前半11分に本田からのパスに抜け出してシュートを打った場面はイメージどおり?

「ああいう動きは練習から要求して、言い合っていた。ああいうシーンをもっと増やしていけば、自分のチャンスも増える」

―乾からの折り返しに合わせたシーンは?

「あそこで決め切らないと。その流れで点が入ったけど、あそこは絶対に決めないといけない」

―決定機には顔を出せている?

「フィニッシャーというか、シュートを打つ側で絡んでいけるようにしたい。タイミングをもっとつかんでいきたいし、最後の3分の1のところでスピードに乗ってもらうためにもコンビネーションを上げていきたい」

●MF今野泰幸(G大阪)

「難しいゲームだったけど、みんなきっちりプレーしていたし、しっかり守備もしていた。勝つべくして勝ったと思う」

―1-0という状況で出たが?

「1-0だったので、残り時間もまだあったし、僕の中ではもう1点取りに行くという気持ちで入った。残り3分とかロスタイムになったらボールを回すなど時間を使おうと思っていた。最初から1-0で終わろうというのはなかった」

―良かったところは?

「決定機はつくれていた。シュートは打てていたのであとは決めるか決めないかの精度の問題。多くのチャンスをつくれていたので、そこはプラスに考えていきたい」

―インサイドハーフには慣れてきた?

「あそこのポジションは難しいですね。守備のときは絞らないといけないし、攻撃になったらペナルティーエリアの中に入っていかないといけない。かなりの運動量が求められる」

―最後に痛んでいたようだが?

「左太腿裏をちょっと痛めた。カウンターを食らって追いかけてファウルをしたとき。状態? 分からない。微妙」

●MF清武弘嗣(ハノーファー)

「4-3-3のまま、乾くんのところにそのまま入った。スペースがあったので、自由に動いてボールに触って、守備だけやられないように。攻撃は自由に動いた」

―守備は?

「入る前に監督から『1-0で勝っているし、まずはしっかり守備から入ってくれ』と言われたので、そこは意識した。そんなに危ないシーンもなく終わったかなと思う」

―得点が欲しかったのでは?

「点は欲しかったですけど、1-0で勝っているということで、あまり焦らず、相手が前に出てくるところを見ながらうまく攻めることができた。点は正直欲しかった。シュートも何回か打っているので、その中で1点は欲しかった。DFを楽にさせてあげたかった」

―1-0でいいという意思統一はあった?

「ありましたし、スペースがあったので、ボールを回して、無理せず慌てず、という感じだった。ただ、入ってから10分くらい点は欲しかったです」

―インサイドハーフとの絡みは?

「良い距離を保てたと思う。(香川)真司くんが入るスペースを空けて、そのあとを拾うという感じでやれていたし、なるべくボールサイドに寄って距離を近くしてポンポンとボールを回せたのでそこは良かった」

―すべての要素で上回っていながら1-0という最少スコアでの勝利。

「取れるチャンスがたくさんあったし、もったいないといったらもったいなかったけど、失点ゼロで終えたというのは大事。点は自ずともっと入るようになると思う。コンビネーションもいいし、全然問題なくやれた」

―チャンスの質は?

「僕のシュートのシーンもあったし、(本田)圭佑くんのシュートもあった。オカちゃん(岡崎)がヘディングしたシーンもあった。ああいうチャンスがあったけど、ゴール前で自分もシュートを冷静に、振り抜かずにインサイドで当てれば良かったかなと思う。圭佑くんに出したパスももう少しマイナスだったら入ったと思う。GKが出るのをちょっと怖がったというか、それで速いボールにした」

―2連勝しても突破が決まっていないが?

「でも次に勝てば問題ない。落ち着いて気を抜かずに今日と同じモチベーションでいけば問題ない」

―ヨルダンは5-1で勝って勢いがありそうだが?

「自分たちが気を抜かなかったら相手にチャンスをつくらせることはない。集中してチームとしてまとまってやっていければいい」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)

「正直、手放しで喜べるような試合ではないと思うけど、試合を重ねるうちに点が入らない試合もある。そういうときは後ろが耐えないといけない。耐えるほうから言えば、(無失点で)耐えたことはディフェンス面として評価できると思う。守備ではとにかく我慢して、一発を警戒しないといけないと思っていた」

―レフェリーのジャッジは?

「レフェリーのことを言うと、怒られるというか、罰金を取られるから。家に帰って奥さんに怒られるから言いたくない(笑)。明日、明後日に審判の判断基準が劇的に変わるわけじゃない。対応しないといけない」

―グループリーグ突破は決まらなかったが?

「突破した、してないはあまり気にしていない。新しいチームになって、いろいろつくり上げているところ。この1か月でチームの基盤をつくって、成長しないといけない。アジア杯が終われば、すぐ(W杯)予選も来るし、長い目で見て成長するために、ヨルダン戦も勝ちに行きたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)