ジャッジには言葉を濁す麻也「罰金を取られるから」

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[1.16 アジア杯D組 日本1-0イラク ブリスベン]

 DFリーダーとして2試合連続無失点という結果に胸を張った。DF吉田麻也(サウサンプトン)は「正直、手放しで喜べるような試合ではないと思うけど、試合を重ねるうちに点が入らない試合もある。そういうときは後ろが耐えないといけない」と、最少得点での勝利となった試合を振り返った。

「耐えるほうから言えば、(無失点で)耐えたことはディフェンス面として評価できると思う」。前半23分にPKで先制後も再三、チャンスはあった。追加点が欲しかったのは正直なところだが、1-0という拮抗した展開で最後まで集中力を切らさず、ピンチらしいピンチを招かなかった守備面には手応えも深めた。

 中東のしたたかさ、レフェリーのジャッジに苦しめられながら1-0で逃げ切ったことも評価できる。ちょっとした接触で簡単に倒れるイラクの選手、そしてすぐに笛を吹く主審。思わず不満のジェスチャーを見せたキャプテンのMF長谷部誠を筆頭に日本の選手たちは試合中から苛立ちを隠せなかった。

 試合後のミックスゾーンでジャッジについて聞かれた吉田は「レフェリーのことを言うと、怒られるというか、罰金を取られるから。家に帰って奥さんに怒られるから言いたくない」と苦笑いを浮かべた。

 試合中のリアクションだけでなく、試合後のコメントでもあまりに判定への不満を述べ、辛辣に批判したことが報道された場合には、大会規定により罰則を科される可能性もあるため、言葉を濁した格好だ。「明日、明後日に審判の判断基準が劇的に変わるわけじゃない」。前回大会の準々決勝で退場処分を受けている吉田にとって、アジア杯を勝ち抜くにはレフェリングへの柔軟な対応も含めて求められていることは痛いほど理解している。

(取材・文 西山紘平)