スマートフォンの充電スピードを最大92%もアップさせる急速充電アダプタ「Legion Meter」が、Kicksarterプロジェクト終了から半年ほどたって、GIGAZINE編集部に送られてきました。果たしてうたい文句通り充電スピードを高速化できるのか、iPhone 6やNexus 5などを使って試してみました。

Legion Meter - USB Multi Meter, Charge your Smartphone Up to 92% Faster

https://www.plxdevices.com/product_info.php?id=MOBLLEGIONMETER

◆外観チェック

Legion MeterがGIGAZINE編集部に到着。



裏には簡単な説明書き。



銀色のパッケージにLegion Meter本体は入っていました。



中身はLegion Meter本体と説明書のみ。



なお、説明書は英語表記です。



Legion Meter本体はちょっと大きめのUSBメモリくらいの手の中サイズなので、持ち運びは簡単そうです。



本体表面には小型の有機ELディスプレイと小さなボタン(アクションボタン)。このボタンを押すことでディスプレイの表示内容を変えたり、Apple/Androidモードを変更したりできます。



側面には充電モード切替スイッチ。Aは電流のみ流す充電モードでDはデータの送受信も可能なデータモードとなっています。



USBポートを搭載。Legion Meterは電力供給元のUSBポートとUSBケーブルを中継するように接続します。



裏面には段差があるのみでボタン類はありません。



◆Legion Meterの使い方

Legion Meterの使い方は、USBケーブルと電力供給用のUSBポートの間に設置するだけととても簡単。アクションボタンを押す度にディスプレイに表示される内容が変化します。



Legion MeterをUSBポートに挿入するとディスプレイに「LeGioN」というロゴが表示されます。



しばらく待っていると電圧(V)を表示。



アクションボタンを1回押すと、電流(A)表示に変更されます。



さらにアクションボタンを押すと電力(W)



もう一度アクションボタンを押せば供給済みの電力量(mWh)が表示されます。



なお、アクションボタンを長押しすることで供給電力量はリセット可能。



さらにアクションボタンを押すとAppleモード/Androidモードの画面。アクションボタンを長押しすることでAppleモード/Androidモードを切り替えられます。



なお、Legion MeterをUSBポートに装着した直後に現れる「LeGioN」ロゴの表示画面でアクションボタンを素早く押すと、ディスプレイ表示を上下反転できるので、右側にあるUSBポートでも問題なく使えます。



◆充電時間を測ってみた

さっそくLegion Meterで充電速度がアップするのか実験。今回は、給電用のUSBポートとしてLet's note CF-SX3の左側面にある最大1.5Aでの出力に対応しているUSB3.0ポートを使用しました。



まずは、Legion Meterなしの状態でiPhone 6を充電してみます。放電したiPhone 6のバッテリーが99%まで充電されるのにかかった時間は3時間59分でした。この数字が比較対象になります。



・Appleモード

続いてLegion MeterをAppleモードにして充電開始。



常に1A以上で充電できています。



合計5回充電した結果は以下の通り。最も速いもの・最も遅いもの2つのタイムをカットした3回分の平均時間は約2時間12分。というわけで、Legion Meterなしの場合に比べて「81%の速度アップ」という結果になりました。最大値の92%には及びませんが、Legion Meterを使うことで圧倒的に速度アップするのは間違いなさそうです。

table {border-collapse: collapse;}th {border: solid 1px #666666;color: #000000;background-color: #9AFFFD;}td {border: solid 1px #666666;color: #000000;background-color: #ffffff; padding:3px 3px 3px 3px;}thead th {background-color: #FF9AB5;}iPhone 6充電時間・1回目2時間07分・2回目2時間12分・3回目2時間15分・4回目2時間16分・5回目2時間10分

なお、輝度最大の状態で画面をONにしたままLegion Meterを使って充電したところ2時間25分だったので、画面を点灯した状態でも爆速で充電できるようです。

・Androidモード

つづいてNexus 5をAndroidモードで充電してみました。Androidモードにして充電したところ、なぜか充電完了までに4時間17分もかかる結果に。なお、Legion Meterを使わずUSBポートから直接充電したところ3時間45分だったので、Legion Meterを使う方が遅いというなんとも残念な結果に……。

Nexus 5では写真の通り、0.5A以下でしか充電できていないため、速度がアップしていません。



Androidモードがいけないのかもと思い、Nexus 5+Appleモードで充電したところ4時間20分と、Androidモードとほぼ同じ結果になりました。ここで、ふと気になったのでiPhone 6を「Androidモード」で充電してみたところ、2時間08分で充電完了。AndroidモードとAppleモードの切り替えに果たして意味があるのか疑わしい結果となりました……。

ただし、Nexus 6で充電してみたところ、常に1A以上をキープしていたのでLegion Meterの爆速効果は十分に発揮されているようです。



一部の端末では効果を発揮しない場合があるものの、Legion Meterはスマートフォンの充電速度をほぼ2倍近くにアップさせられるので、PCからスマートフォンをよく充電する人には非常に便利なツールと言えそうです。

なお、Legion Meterは記事作成時点では以下の公式サイトから39.99ドル(約4700円)で購入できます。

Legion Meter - USB Multi Meter, Charge your Smartphone Up to 92% Faster