PK獲得前のシュートミスを悔やむ香川「あそこで決め切らないと」

写真拡大

[1.16 アジア杯D組 日本1-0イラク ブリスベン]

 自分で決めたかったというのが正直なところだろう。前半22分、先制点につながるPK獲得の場面の直前、MF香川真司(ドルトムント)に絶好のチャンスが訪れた。

 MF遠藤保仁のスルーパスからFW乾貴士がPA内左に抜け出すと、右足に持ち替え、DFの股間を通す狙い澄ましたクロスを入れた。ゴール前に飛び込んだ香川が右足で捉えたが、シュートは至近距離でGKがセーブ。それでも、こぼれ球を拾ったFW本田圭佑が相手選手に倒されてPKを獲得し、先制点が生まれた。

「あそこで決め切らないと。その流れで点が入ったけど、あそこは絶対に決めないといけない。こういうところで取れないのは悔しい」

 本田がPKを決めると、香川も本田のもとへ駆け寄ったが、その表情は満面の笑みとはいかなかった。自分のところで決め切れなかった悔しさがあった。これで自身が出場した代表戦は8試合連続ノーゴール。得点に近づいている感覚はあるが、どうしてもゴールネットを揺らせずにいる。

「フィニッシャーというか、シュートを打つ側で絡んでいけるようにしたい。タイミングをもっとつかんでいきたいし、最後の3分の1のところでスピードに乗ってもらうためにもコンビネーションを上げていきたい」

 前半11分には本田からの絶妙なスルーパスに反応し、PA内へ走り込んだ。シュートは枠を捉え切れなかったが、「ああいう動きは練習から要求して、言い合っていた。ああいうシーンをもっと増やしていけば、自分のチャンスも増える」と、手応えもつかみつつある。

「次に切り替えてやるしかない」。引き分け以上でグループリーグ突破が決まる20日のヨルダン戦。背番号10にゴールが生まれることをだれもが待ち望んでいる。

(取材・文 西山紘平)