日本vsイラク 試合前日の公式会見要旨

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 日本代表は15日、試合会場のブリスベンスタジアムで公式練習を行い、16日のイラク戦に向けて最終調整した。練習前にはハビエル・アギーレ監督とMF遠藤保仁(G大阪)が公式会見に出席した。

以下、公式会見要旨

●ハビエル・アギーレ監督

「明日はイラクとの非常に激しい戦いが待っている。非常にいいサッカーをプレーし、重要な選手たちを抱えているチームだ。両チームとも勝ち点3で並んでいるので、明日の勝者が確実にこのグループを突破できるというゲームになる。非常にインテンシティーの高いゲームになると思う」

―大会中はサッカーの話だけをするということだったが、八百長疑惑で告発が受理されたと報道があった。監督のもとに正式な連絡はあったか? また、チームへの影響はあると思うか?

「私は選手たちとサッカーの話しかしない」

―サッカーについての質問ではないが、スペイン当局から何か書類、通知は来たか?

「サッカーの話しかしません」

―前回の試合のパフォーマンスを考えたら次の試合には自信を持って臨めるか?

「非常に良い前半だったと思うが、4点目が(後半の)早い時間に入り、最後の40分は少しパフォーマンスが落ちたところもあった。その試合中にイラク戦のことを考えたのかもしれないが、そこで気を抜いたわけではなく、しっかりとこのイラク戦に集中してこれている」

―イラクの印象は? メキシコ代表選手としても対戦していると思うが?

「1986年に対戦したときも、非常に強く、スピードがあり、プレー強度のあるチームだと思った。アステカスタジアムで対戦したことをよく覚えている。非常に難しい試合で、FKでやっと点を取って1-0で勝った試合だった。楽に勝てる相手ではない。イラン戦、ヨルダン戦と最近の2試合をチェックしたが、コンビネーションが多く、勇敢なプレーをするプレー強度の高いチームだと思う」

―選手は戦術的な柔軟性が大事と言っているが、それはイラク戦に向けて監督が意図しているものなのか?

「選手には戦術的なベースを与えている。しかし、判断を下す自由は持っている。それはチームの発展のことを考えて与えている自由で、イラク戦のことだけを考えているわけではない。彼らは非常に賢く、成熟した選手たちなので、縛ってしまってはいけないと思う」

―難しい試合ではセットプレーが重要になると思うが、ブラジルW杯では171ゴールのうち、直接FKによるゴールが3点しかなかったが?

「私は170分の3というデータは見ていないが、セットプレー全体で考えれば、3分の1から半分ぐらいは(セットプレーから)決まっているという印象がある。ここ最近の3試合を見ると、オーストラリア戦、ホンジュラス戦でもセットプレーから決まっている。3試合のうち2試合でセットプレーから取れたのは悪くないと思う。明日はより運が味方してくれたらと思う」

―監督自身も選手として非常に多くの試合に出てきたが、遠藤のことをどう見ているか?

「まず人間として驚かされた。選手としては昔から知っている。素晴らしい人間なので、ピッチ内外で常に周りを助けながら笑顔を見せている素晴らしい男です」

―本田のコンディションをどう見ているか? パレスチナ戦で遠藤は途中交代だったが?

「(本田)圭佑はいいフィジカルコンディションだと思う。90分、走ることができたと思う。明日、プレーしたとしても、素晴らしいコンディションでプレーしてくれると思う。本日のドクターの報告でも全員の状態がいいということだった。ヤット(遠藤)は自分のクラブでも毎試合、90分プレーしているので、まったく問題ないと思う。前回の試合の交代も戦術的な交代で、彼が走れなかったわけではない」

―なぜ遠藤を就任当初は招集しなかったのか?

「先ほども言ったが、遠藤のことは長年知っている。たくさんの国際大会に参加していた。彼を招集しなかったのは、もうすでに知っている彼を招集するより、知らなかったJリーグの選手を招集することを選択したからだ。彼は昨年、素晴らしいシーズンをチームで過ごした。そして非常に力強い終わり方をしたので、今、代表に入っている」

―アジア杯に参加してみて、大会のレベル、質をどう感じているか?

「私はコパ・アメリカ、ゴールドカップ、アジア杯などに参加しているが、もちろんチーム数が多いので、レベルの差はあるが、全体的には高いレベルが見られると思う。その見返りとしてW杯の枠が増えたのだと思う。世界のどこでも通用する選手が何人もいるし、運営も国際大会レベルになっていると思う。選手、チーム、運営など、すべてが高いレベルにあると感じている」

●MF遠藤保仁(G大阪)

―明日の試合で150キャップになるが?

「明日の試合は予選を占う意味で非常に重要な試合だと思う。イラクは非常に素晴らしいチームなので、相手をリスペクトしながらも自分たちの持っているものをすべて出せればいい結果が出ると思う。チーム一丸となって明日の試合に全力で集中して、高いモチベーションを持って臨みたい。(150キャップについては)明日、出るか出ないかは監督次第なので、149で止まるかもしれない(笑)。出れたら非常にうれしく思います」

―長い期間、プレーしてきて、自分自身で今、何が伸びていると思うか?

「自分でも分かりません。自分の中ではまだまだ若いと思っているので、周りの方のサポートのおかげでもあるし、自分の中では常に向上心を持って、いろんなことにトライしているので、それが良い方向に行っているのかなと思う」

―難しい試合ではセットプレーが重要になるが?

「もちろんセットプレーは重要だと思う。キッカーの立場からすれば、直接狙えるところであれば、GKとの駆け引きもあるし、いろんなことを考えながらやっていきたい。直接狙えない位置でも、とにかくいいボールを蹴れば、あとは中の選手が合わせてくれると思うので、もし明日、僕が試合に出れば、ゴールにつながるキックができればうれしく思う」

―蒸し暑い中で90分間走る切るために大事なことは?

「明日、湿度が高いと予想しているので、かなりタフなゲームになると思うけど、自分たちがリードしている状態にすれば、より良い状況で試合を進められると思うので、そういう状況にしていけば問題ないと思う。全員、フィジカルコンディションは非常にいいと思うので、バテる選手もいるかもしれないけど、それは周りの選手がサポートしながらやっていければいいかなと思う」

―アギーレ監督就任当初に招集されなかった時期は代表のキャリアが終わったと思ったか?

「もちろん代表は常に選ばれたいと思っていた。監督が就任した当初、呼ばれない時期があったけど、そのときもクラブで高いパフォーマンスを見せられれば、必ず呼ばれると思っていたので、それを信じて、自分の力を信じて、呼ばれない時期も自分なりに努力していたし、監督から呼ばれたときは非常にうれしく思った」

(取材・文 西山紘平)