大胆なセールにネットもびっくり(写真は本文中の店舗ではありません)

写真拡大

東京・八王子市にある大手コンビニエンスストア、ファミリーマートの店舗で半額セールが行われているという。他所ではこうしたセールが実施されている様子はない。

インターネット上では「何があったのか」と不思議に思う人が多いようだ。

食品や文具、週刊誌などの合計金額から半額差し引く

あるツイッターユーザーが投稿した1枚の写真。ファミリーマート八王子旭町店の店内で、サンドイッチや各種総菜、飲料が並ぶ棚の上に「只今全品半額セール中」の張り紙が確認できる。別の写真は、投稿者本人が購入したとみられる品目の領収書だ。日付は2015年1月14日で、店名も記載されている。食品や文具、週刊誌などの合計金額から半額が確かに差し引かれていた。

コンビニ各社は、「おにぎり100円」といったセールをしばしば実施する。ファミマでも1月16、17日に「おでん70円」の特売を公式サイト上で宣伝している。こうした場合は基本的に全店対象のはずだ。八王子旭町店の場合、「全品半額」という点だけでも異色と言えそうだが、どうも同店独自の「出血大サービス」のようなのだ。J-CASTニュース編集部の近所にある東京都心のファミマをのぞくと、特売をしている動きは見られなかった。神奈川県川崎市にある店舗でも、「恵方巻の予約受け付け中」が各所でピーアールされていたものの、安売りを掲げてはいなかった。

突然の事態にネット上では、ちょっとした騒ぎとなった。店の張り紙を写した写真には「公共料金等の支払いは対象外」とある。一方で、通常は値引きされない雑誌は対象品となっていたようだ。そのため「タバコはどうだ」「金券も対象か」と、質問が寄せられた。J-CASTニュースでは同店に電話取材を数回試みたが、呼び出し音は鳴るものの誰も電話口に出てこなかった。買い物客が殺到して、電話に応対する余裕がなかったのだろうか。

ファミマ本部は「店のオーナー独自の判断と理解」

実際に店を訪れたという報告は、ほかにもツイッター上で見られる。「半額セール」の張り紙の写真や、レジにたどり着くまで「30人待ち」だったとの体験談、また1月15日に買い物に行ったというユーザーは、「飲み物、雑誌しか残ってなかった」とツイートしていた。見ると投稿された店内とみられる写真には、すっかり空になっている棚やガラスケースが複数並ぶ様子が写し出されていた。この種の写真は続々とアップされている。セールは1月16日までと張りだされているが、この後に商品が補充されていなければ事実上終了となりそうな勢いだ。

今回の大特売は、「おでん安売り」のようにファミマ本部が企画して全国各店で一斉に行われるものとは違う。ファミマ広報部に電話取材すると、「店のオーナーが独自の判断で実施しているものと理解しています」とコメントした。本部の指示ではなく、オーナー自らセールを実施しても問題はないようだ。