好きなパーツを組み合わせて自分オリジナルのスマートフォンを作れるプロジェクト「Ara」について、2015年1月14日、Googleが第2回開発者会議を開催。この中で、試作機「Spiral 2」と組み替えパーツ(モジュール)が公開され、2015年後半についにAraをテスト販売することが発表されました。

DevCon2 - Project Ara

http://www.projectara.com/ara-developers-conference/

This is Google’s latest Project Ara prototype | The Verge

http://www.theverge.com/2015/1/14/7546841/google-project-ara-prototype-2015

Project Ara on sale first in Puerto Rico as test market - Android Community

http://androidcommunity.com/project-ara-on-sale-first-in-puerto-rico-as-test-market-20150114/

開発が着々と進んでいるAraのプロトタイプはこんな感じです。

Project Ara: Part of it - YouTube

より高性能なカメラが欲しければカメラ「だけ」取り替えればよいはず。



こんなことがAraなら可能。Araはワンタッチでパーツ交換が可能なスマートフォンというわけです。



スマートフォンに大きなスピーカーを取り付けて迫力あるサウンドを楽しむことも可能。



大容量バッテリーに交換したり……



赤外線カメラに交換したりするのもアリ。





ディスプレイが割れたとしても……



新品パーツに取り替えればOK。



Araが最初にリリースされるのはなんとプエルトリコ。



組み合わせられるモジュールはどんどん追加される予定です。



これが現在、開発が進行中のプロトタイプ「Spiral 2」。



モジュールは手で脱着可能。



エンドスケルトンと呼ばれる骨組みに……



好きなモジュールを組み合わせることで自分好みのオリジナルスマートフォンが完成するというわけです。



ディスプレイ部分さえ交換可能なので、モジュールの進化に合わせてスマートフォンをグレードアップしていくことも可能。新製品の登場のたびに新しくスマートフォンを買いなおす必要はなくなるというわけです。



Araは「激安構成なら部品総額で50ドル(約6000円)から」という驚異的な低価格を目標にしているとのこと。



こんな風に、おしゃれなモジュールでカスタマイズするのも大いにアリ。



Googleは次期プロトモデル「Spiral 3」の開発終了後、2015年後半にプエルトリコの通信キャリアIngram Micro・OpenMobile・Claroを通じてAraのテスト販売を行うことを正式に発表しました。プエルトリコでテスト販売する理由は、大学11校が連携するプエルトリコのシステムMulti-University Research Agreement (MURA)があるためで、MURAと協力することでGoogleはAraのテスト販売によるフィードバックを受け開発を前進させつつ手厚いサポート態勢を築けるからではないかとAndroid Communityは推察しています。



当初の計画であった2015年1月よりは販売スケジュールは遅れていますが、Araの市販化がまた一歩、現実的になったと言えそうです。なお、GoogleはAraの開発者イベントを2015年1月21日にシンガポールでも開催予定です。