チームの成熟と目の前の勝利を追い求める麻也

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 4-0で快勝したパレスチナ戦とは打って変わり、次戦で当たるイラクはグループリーグで最も警戒すべき相手だ。スピードのあるアタッカーが個の力を全面に出してくるチームに対しては、一瞬の隙を見せることが失点につながってしまう。

 そんな中、DF吉田麻也(サウサンプトン)は目の前の相手に勝つことと同時に、チームを成熟させる作業にも意識を費やしたいと考えている。

「イラク戦も、パレスチナ戦と基本的にやることは一緒。より多くボールを保持して、より多くの攻撃パターンから得点を重ねて、守備ではリスクを少なくすること。監督が求めているプレーを1試合1試合こなして、より良くしていくこと、継続することが大事だと思う」

 試合をこなす中で細部に神経を行き渡らせたいと考えているのは、クロスやセットプレーの部分だ。選手個々の特徴や志向を互いにすり合わせながら連係を高めることで、ピンポイントクロスからの得点力やセットプレーでの得点力を上げ、守備面ではセットプレー時の堅守につなげていきたいという思惑。

「監督も言っているようにクロスの微調整や、セットプレーの微調整をしつつ、次の試合でグループリーグ突破を決めたい」と力を込める。「相手がどうこうというよりは自分たちがしっかりやること」。決勝までの6試合を見つめ、チームとして成長していこうという青写真が麻也にはある。

(取材・文 矢内由美子)