ファンの執念が作り上げた『乙嫁語り』アミル衣装がすごすぎる

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森薫さんのマンガ『乙嫁語り』の連載開始時から作り続けられているという、作品の登場人物アミル・ハルガル(第一の乙嫁)の衣装が話題になっています。

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祭さん(@maturiiiiin)より祭さん(@maturiiiiin)より

衣装の製作者はコスプレイヤーの祭さん(@maturiiiiin)。祭さんはこの作品に取りかかる以前にも、同じく森作品の『シャーリー』などの衣装を作ってはコスプレを楽しんでいたそうですが、2008年『乙嫁語り』が連載開始される前に、たまたま立ち寄った本屋の店頭に置かれていたアミルの等身大ポップに心奪われたのが、衣装を作り始めるきかっけだったとか。

祭さん(@maturiiiiin)より祭さん(@maturiiiiin)より

そして当時の掲載誌『Fellows!』(エンターブレイン/KADOKAWA)に第1話が掲載されると矢も盾もたまらなくなり、すぐに糸と生地を探しに走ったそうです。以来中断3年を挟みつつ、約7年に渡り作り続けているそうです。

実際作り始める前には、『乙嫁語り』の舞台とされる中央アジアやカスピ海周辺に関する資料を「これでもか!」という程に集め、勿論『乙嫁語り』に描かれるシーンや店頭ポップまで丹念に調査。
色が分からない時には自分なりに考えて色を決め、色が無い時には自分で染め、刺繍糸に至っては1色につき若干ずつの色違いを10種近く購入して実際に縫い付け、照明をあてて作品に合うものを選ぶという徹底したこだわりぶり。

衣装部分のベースはミシンを使ったり布用ボンドを使って固定しているそうですが、その上の刺繍類は全部手仕事で施されています。
ちなみに中の赤ジャケットだけでも約1年かかったそうです。

更に凄いのが、アミルのブーツの先が少し反り返った形状をしていることから、「モンゴルのゴダル(ゴタル?)というブーツが近いのでは…」と調べ上げ、国内で購入できるところを調べるも入手困難と断念。でもそこで諦めず、ブーツを探すことを目的の一つとして、モンゴルまで行っちゃったという話も。

祭さんは自分の事を「乙嫁愛と、森薫先生への愛のみでつっぱしっているコスプレイヤーです(^o^)/」と仰っていますが、ここまで作品を愛してくれるファンというのは、森さんにとっても作家冥利に尽きるのではないでしょうか?

ちなみにこのアミル衣装は、なんと完成間近だそう。祭さんは2月8日に開催される『ワンダーフェスティバル2015 冬』(幕張メッセ 国際展示場 1・2・3・4・5・6・7・8ホール)での初披露を目標にしているそうです。
でもまだまだ、帽子、アクセサリー、弓矢入れの製作が残っているそう。「刺繍はまだまだ続く!!」と祭さんは意気込んでいます。