サッカー日本代表(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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オーストラリアというと、かつてイギリスからの移住者が発展させた国。町の作りも欧米風でスタイルもヨーロッパ寄りか……と一見思えるが、ことアジアカップの運営に関しては「アジア・スタイル」だ。

ワールドカップでは報道陣の荷物はX線のマシンで空港のセキュリティ並みのチェックがある。ところがここでは係の前でカバンを開けるだけ。もちろん細かいことは見ない。

それだけならまだいいのだが、係員が「フリーダム」だ。記者会見では、なぜかボランティアが手を挙げて質問している。メディアルームが狭く、記者たちが座れなくて苦労している中で、ボランティアが机に座って作業している。もちろん、彼らの部屋は別にある。

一番酷いのはミックスゾーンと呼ばれる、試合後に選手の話を記者たちが聞く場所。ボランティアがサインをねだる。また携帯で一緒に記念撮影を撮るために選手を止める。ちなみにミックスゾーンは撮影禁止だ。

日本対パレスチナ戦の後は、笛を吹きながら太鼓を叩く謎の人物がミックスゾーンに登場。選手の声を聞こうとしてもうるさくてダメなので、「やめろ」と合図をした報道陣がいたのだが、喜んでますます音を大きくする始末。もちろん、止める係員はいない。

記者に混じって選手のコメントを取り、サイトにアップする係のボランティアもいたが、日本語は理解できないという。なぜそこにいるのかも不明だった。

オーストラリアもすっかりアジアサッカー連盟の色に染まってしまったようだ。

【取材・文/山本遼太郎】